4.うまく書けないんだ
Dさんは、小学校2年生の女の子です。家ではとても元気な子で、生活の中で困ることはありません。幼稚園の時は、どちらかというとしっかりもののDさんでした。しかし、小学校に入学し、学習が始まるようになると、元気がなくなってきました。ひらがなはなんとか覚えたのですが、「きょうりゅう」を「きゃりゅ」や「きゅうりゅ」と書いてしまいます。また、「きゅうり」は「きょうり」、「きゃらめる」は「きゅらめる」になってしまいました。
なんとなく「このような文字」ということはわかっているのですが、正確に書くことができません。「にゅ」「みゃ」のように書くことが少ない文字については、「みゅ?」「にゃ?」と聞き返すことも多く、またなかなか文字が思い出せないようでした。
「つまる音」や「ねじれた音」のような特殊音節の表記になったとたんに、うまく書けなくなってしまいました。
このように書くことに苦労している子どもがいます。
拗音や促音などの特殊音節を間違って書く。
漢字の細かい部分を書き間違える。よく似た漢字を書くのだが、どこか抜けていたり、間違っていたりする。
鏡文字(左右が反転した文字)になってしまう。
教科書の文や黒板の板書をノートに書き写すことが難しい。
これらの「子どもの様子」「考えられる要因」「支援の手立て」を考えると次のページのようになります。
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