2.うまく話せないんだ
小学校1年生のBさんは自分の思いや経験したことを伝えたいという思いがあり、先生や友だちに積極的に話しかけます。しかし、突然に話しかけたり、話が断片的で順序だてて話すことができません。そのため、話しかけられた人には何の話か理解できません。担任の先生は、よくわからない話に対してあいづちを打つことができず、「えっ何?」「もう一回言って。」と、聞き返すことが多くなりがちです。Bさんは何度も聞き返されるので、怒って黙り込んでしまうことがあります。友だちからは、「Bさん、何言ってんのかわからへん。」と言われ、みんながわかってくれないことを気にするようになり、話を途中でやめてしまうこともあります。
このように話すことに苦労している子どもがいます。
適切な対応ができない。話が断片的で順序立てて話すことができない。
話の中でことばにつまずき「あの・・・・」「えっと・・・・」などのことばがよく出る。
楽しく話をするが、思いつくままに話をし、話題がどんどんそれてしまう。
含みのあることば、嫌みや冗談を言われてもわからず、ことばどおりに受け止めてしまうため、ことばのやりとりがうまくできない。
これらの「子どもの様子」「考えられる要因」「支援の手立て」を考えると次のページのようになります。
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