1 成果 | |||
(1) 目標の実現状況について | |||
ア 材料の木材を集めるのに苦労したが、セット教材では味わえないひとつひとつ違った 特徴や性質を、児童は敏感に感じ取り思いを広げたり、思いに合った木材を探す姿が 見られた。 |
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イ お互いが協力して作業を進める活動を通して、造形活動の喜びを共有することができ た。作りたいものが形になりつながってくるにつれて、児童の喜びが増し活動が活発に なった。また、発想も広がり予想以上に工夫した活動が見られた。 |
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ウ 友達同士で話し合い、新しい発想を見つけ出そうとする姿勢が見られた。 | |||
エ ほとんどの児童が、のこぎりや金づちの正しい使い方を身に付けることができ、その 後の「総合的な学習の時間」では、自分達で工夫して木の箱を製作したり、生活の中 でのこぎりや金づちを使う姿が見られた。 |
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(2) 評価について | |||
ア 毎時間の目標を明らかにし、事前に児童の活動の様子をできるだけ具体的にイメー ジしておくことで、指導のポイントや評価のポイントを押さえることができた。 |
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イ 授業中の評価では、「A」「C」のみを記録し効率化を図ることができた。 | |||
(3) その他 | |||
野外や廊下など活動場所を広げることで児童の思いも広がり、活発な造形活動が展開 された。 |
2 課題 | ||
(1) 学習形態について | ||
はじめから固定したグループの活動を設定するよりも、個々の造形活動を発展させ自然 にグループ化するよう導く方が、第3学年の発達段階には合っているように感じた。また、 その方が個々の児童の発想や活動をより正確に捉えることができたのではないかと感じ た。 |
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(2) 評価について | ||
ア 発想を的確に評価する工夫を検討する必要がある。 | ||
イ 第1時の道具の扱いでは、2回3回と回を重ねるごとに変化している状態を、自己評価 やグループ内評価をさせながら展開すると、もっと良かったのではないかと感じた。 |
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ウ 作品が残らないこともあり、児童の一時間ごとの活動や思いの変化ができるだけ分か るように、ワークシートを工夫して活用することが必要であると感じた。 |
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(3) 活動場所について | ||
ア 活動場所の設定については、他のクラスの理解と協力が必要となる。年間指導計画の 中で、学校行事や他学年などの活動を配慮して計画する必要がある。 |
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イ 活動の状況をつぶさに評価しきれないので、児童の活動範囲をあまり広くしすぎないよ うにし、目が行き届く範囲で設定する。 |