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平成15年度
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1 はじめに
     実践を進めるにあたって、「造形遊び」のねらいや目標を十分に理解し、「活動を通して何を目標に指導するのか」を明確にすることから始めた。
  指導者がはっきりとした目標をもつことが、指導の内容や方法、評価の内容や方法を明らかにすることにつながり、授業改善の第一歩となると考えた。
 
2 「題材の目標」と「題材の評価規準」の設定
(1) 設定までの大まかな流れの理解
(2) 学習指導要領にある学年の目標の確認(大まかな流れの@)
ア 学年目標の(1)では、「造形への関心・意
 欲・態度」に関する目標が示されている。そ
 の記述から次のようなことを考えた。
・児童の発想が広がり、創造的な技能 が十分に発揮できるようにする。
・児童が、進んで表現できるような授業の工夫をする。
イ  学年目標の(2)では、A表現に対応する目
 標が示されている。「発想や構想の能力」や
 「創造的な技能」に関わる目標である。
   A表現(1)には、アの事項で育成する資質
 能力、イの事項で材料、用具、表現方法等
 が示されている。
   これらの記述から、次のことを考えた。
・机の上だけでなく、場所の特徴を生かして授業を展開し児童の発想を広げる。
・切ったりつなげたりして工夫できる時間を十分確保し、表し方の工夫や工作の能力を発揮させる。
・話し合って考えることができるよう、グループでの活動の場面をつくる。
ウ 学年目標の(3)には鑑賞に関する目標が示してある。
・「よさや美しさに関心をもって見る」ということは、他のものとは違う価値付けをして捉えていることではないかと考える。
・指導に当たっては、児童が作品やものなどをどのように捉えているのかを理解することが必要である。
・また、他とは違う個々の特徴に気付くように指導することが、児童の感覚を高める上で大切なことである。
(3) 「評価規準の作成、評価方法の工夫改善のための参考資料」
  (平成14年2月国立教育政策研究所)の確認(大まかな流れのA)
ア 第3学年及び第4学年の評価の観点の趣旨
イ 内容のまとまりごとの評価規準
 「A表現(1)」と「B鑑賞(1)」の評価規準の具体例について参考にした。かなり具体的な内容で
例が示してある。そのまま、この題材の具体の評価規準として使える例もある。
 これらを参考にすることで、授業のイメージや指導内容などがより一層具体的になるように感
じた。
・A表現(1)の評価規準
・B鑑賞(1)の評価規準
(4) 題材の目標と題材の評価規準の作成(大まかな流れのB)
 (1)で示した設定までの大まかな流れのとおり、(2)学習指導要領からと(3)の参考資料で確認し参考
になった点を頭に置いて、この題材の目標と題材の評価規準を考えた。
 四つの観点に従って、目標となることをできるだけ具体的な児童の活動をイメージしながら、思い付
くだけ挙げてみることから始めた。
ア 造形への関心・意欲・態度
イ 発想や構想の能力
ウ 創造的な技能
エ 鑑賞の能力
 
3 題材の指導計画及び評価計画の構想
(1) 大まかな構想
 ア 題材の目標や評価規準の設定を受けて、児童の活動をより具体的にイメージしながら、全6時間
  の大まかな指導計画と評価計画を構想した。1単位時間で中心となる目標を明らかにし、評価の内
  容や方法を考えるようにした。
 イ 指導計画においては、目標を実現するためにどのような工夫ができるか考え、可能な範囲で取り
  入れるようにした。また、児童が試行錯誤できる場面を多く設定し、発見したことや工夫したことを発
  表させ、全体のものとするように考えた。
 ウ 評価については、四つの観点の趣旨とバランスを考え次のように構想した。
・造形への関心・意欲・態度は、児童の高まりを期待して3回評価することにし、3回目の評価は
 2時間連続の授業の中でもできるだけ後半に評価する。3回の評価を平均して総括する。
・発想や構想の能力は、2回の評価を行うが、その内の高い方をとることにする。
・創造的な技能も2回の評価を行うが、2回目の評価の段階で確実に全員が道具を扱うとは限
 らないので、1回目の評価を重視する。しかし、2回目の評価で1回目よりも高ければ高い方を
 重視する。
・鑑賞能力は、最後の鑑賞の時間とワークシートの内容で評価する。また、造形への関心・意欲・
 態度も合わせて評価する。
(2) 題材の指導計画及び評価計画の作成


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