1 成果 |
(1) ペア学習(十五夜さんのもちつき)では教師側の2人組の人選により、大きく伸びがみられる児童がいた。教え
合い学習の基本ができていると有効である。 (2) グループ学習(オリジナルリズムアンサンブル)では、グループでないとできない活動を教師が意図的に組む ことで、個の役割(他の人と合わせる、合わせないとできない、自分も大きな役割があ る)を感じ取り、主体的に取 り組めた。個人のリズムをグループで重ね合わせ、アンサンブルに仕上げるというグループ活動の良さ が出 た。 (3) 身体表現活動ではクラスの実態が強く反映する。学習集団がきちんとできている学級では、真面目に学習
に取り組むことが当たり前となっており、おもしろい表現をしても、冷やかしたりする児童もいないし、発表者も恥ず かしがらずに一生懸命行えた。 (4) 自分のつくったリズムをワークシートに書いたり、模造紙に写し取る作業を何回か行ったり、友達のリズム を見て自分のリズムと比べるという活動を通して、自然に音符記号等の理解ができていた。 ・・・資料1 (5) 事前に指導内容、学習活動、準備物、評価規準等の入った 評価計画・評価表をつくることで、全体の指
導の流れが理解でき、本時のねらい、準備物等しっかり頭に入れて指導できた。 また、記録を続けることにより、子どもたちの変容をはっきりと確認することができた。
・・・資料2 (6) 学期末のテストでリズム譜の確認を行ったところ、ほとんどの子どもが完璧に答えられていた。体験を通して行 ったリズム学習が知識として獲得できたといえる。 |
2 課題 |
(1) 課題追究の鑑賞曲から音を聴き分ける内容については、体験が少ない中で見付けることが難しいことがわかっ た。事前に何度か体験を通しておくことで音に対しての感受が鋭くなることがわかった。 (2) 表現活動では、まず学級で自由に動作化が行えることが前提となる。児童の実態、学級の実態に応じた指導計 画を立てることが必要であり、指導者のしっかりとした把握が大切である。 (3) 体験を通してリズムを獲得する場合、音符に関しては意識をし音符記号に書き表せる子どもが多かったが、休
符については休んでいてもそれを休符という記号で表すという意識は低いことがわかった。したがって休みであっ ても休符のない楽譜が多かった。意識した指導が必要である。 ・・・資料3 |