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平成15年度 | ||||||||||
平成16年度 |
事例1
第4学年の説明的文章の指導」 |
@ | 学習指導要領指導内容の具体化 −言葉で表現された指導項目の具体化を図る− |
A | 説明的文章の指導過程の工夫 − 児童の学力状況をどのように把握し、個に応じた指導をどのように進めるか− |
ア | 単元名 | 「本のしょうかいのしかたを考えて」(4年上 大阪書籍) |
この単元は、「何を覚えているか」(説明文)と「ごんぎつね」(物語文)と「読書新聞を作ろう」(読書紹介活動)の3つの教 材で構成されている。説明文と物語文との2 教材を学習した後、その学習を生かして読書新聞づくりをするという言語活動へとつなげていく単元である。 | ||
イ | 単元の目標 | 「読んだ内容に関連する本をさがして読んだり、本を読んで思ったことやわかったことを紹介し合ったりして読書生活を楽しむ。」 |
ウ | 教材名 | 「何を覚えているか」(説明文) |
エ | 教材の目標 | ・説明文を問題提示・説明・まとめの大きなまとまりに分け、文章構成をとらえる。 ・段落相互の関係を読み取り、書かれていることの概要をつかむ。 ・文章構成の細かい点に注意して、内容を正確に読み取る。 ・説明文を段落のつながりを考えながら読む。 |
京都府で毎年実施している小学校基礎学力診断テストの結果を見てみると、「文や文章 の構成」「段落相互の関係」「文章全体と段落との関係」「段落の要点」等を問う問題に課題が見られるが、児童にこのような力をつけていくためには、言葉のはたらきに目を向けながら、「何が、どのように書いてあるのか」を読み取る授業を進めていくことが大切であると考える。 「言葉のはたらきに目を向けながら、内容を読み取る学習をどのように進めていけばよいのか。」 「重要語句に着目させて読みを深めるにはどのようにすればよいのか。」 に視点を当てて研究を深めていきたい。 |
この教材は、9つの形式段落から構成されており、「問題提示」(はじめ)、「説明」(中)、「まとめ」(終わり)の大きな3つのまとまりに分けることができる比較的分かりやすい文章構成である。接続語も効果的に使われており、筆者の論理展開がとらえやすい。また、 H段落では、「このように」という言葉を使って、文章全体を想起させるようにまとめてあり、文章全体の構成や段落と段落のつながりを考えるのに、大変分かりやすい書き方が してある。 1,2年生では、「順序」という視点で文章全体をとらえてきたが、中学年では、思考力も飛躍的に伸びる時期なので、「文章全体の段落の役割を理解しながら文章構成 をとらえる学習」に視点を当てて説明的文章の指導の在り方を工夫していくことが大切であると考える。 |