「キレる子」が増えていると言われています。些細なことでカッとなって暴力を振るい、人を傷つけたり見境なく人や物に当たり散らすなど、「キレる子」の衝動的行動は、反社会的不適応傾向として問題が顕在化することが多いのかもしれません。
では、「キレる子」のこころの中では、どのようなことが起こっているのでしょうか。
どのようなメカニズムによって「キレる」のでしょうか。
「キレる」行動というのは、端的に言えば「こころの傷つき」の表現に他ならないと考えられます。自分の尊厳、いわゆるプライドのようなものが傷つけられたとき、人は「キレる」のかもしれません。
本ページでは、「こころの傷つき」のメカニズムを中心に、「キレる子」からのサインついて考えてみます。
<参考文献>
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