※学年末は、新学期につながる本当に大切な時期です。是非、新学期に読んで、見通しを持った1年を過ごし、年度末を迎えてください。 |
なんだか、たくさんありそうです。でも、「支援を必要とする子ども達が、新しい学年やクラスになっても、スムーズに学校生活をスタートできるように」と、子どもを中心に考えると、年度末にすべき事が見えてきそうです。
やはり、次年度への引き継ぎをしっかりと行うことが大切です。
■年度末に現在の担任による見直しをしましょう。
各学年でリストアップされた児童生徒について、学年末で、もう一度見直しをしましょう。学年末に行うと、児童生徒の学力の実態やつまずきの実態が、かなり正確に明らかにすることができます。クラス分けや担任決定の参考にもなります。
新年度スタート時に支援体制をつくっていけるように、次年度の手立てについて学年末に再検討したものを次に送れるようにしましょう。
<引き継ぎ資料の例>
●チェックリスト、アセスメント表
●1年間の成長の確認、有効な指導方法の確認、配慮点を見直した指導計画
●エピソード
※「○○できない。」「パニックを起こした時は・・」という『非常事態エピソード』ばかりではなく、
うまくいった事や落ち着いて取り組んでもうまくいかなかったエピソードが、有効であることが多いです。
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まず申し送らなくてはならないのは、
「○○の時、△△という対応はうまくいかない。」という、「してはよくない対応」です。今までの失敗を繰り返すなら、引き継ぎの意味がありません。失敗から学びましょう。 |
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合わない対応をくり返すと、本人はもとより保護者の不信感を生みます。一度持った不信感を払拭するのは、大変です。 |
■連携(校種間・保護者)をしっかりしましょう。
新入生について、聞き取りを行います。出身校の先生から、聞き取りを行います。個別に行うのであれば、保護者の了解を取り、各校種のコーディネーター、担任と保護者が一緒に、引き継ぎを行いましょう。その方が保護者に安心感を与えることができます。でも、年度末に「これだけは、保護者に伝えておかなくては。」という焦りは禁物です。なかなか学校の指導方針等について理解し合えなかった場合、ゆっくり時間をかける必要があるケースがあります。取組を保護者に説明しながら、根気強く学校としての実践を重ねましょう。そういう場合は、学校内での引き継ぎはより詳細に具体的に実施しましょう。
聞き取りだけでなく、就学時検診、体験入学、入学説明会、公開保育、公開授業、研究発表会などを通して、集団の中での様子を把握しておくことも大変有効です。卒業生については、スタート時の注意を的確に、そして、特に「してはよくない対応」とその理由を確実に伝えるようにしましょう。 |
■校内委員会の次年度に向けての準備をしましょう。
校内委員会の総括(活動のまとめ/評価/改善点)を実施し、次年度に向けて校内で共通理解を図っておきましょう。関係機関との連携も、担当者が変わると「わからない・・活用できない」という事にならないようにしておかなければなりません。活用の仕方などを、校内委員会でマニュアル化するなどの工夫をしましょう。 |
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