・・・1単位時間内における評価を工夫した実践例・・・ T 3つの評価方法によって、何を見て取り、評価するのか? U 1単位時間内における指導と評価の流れ V それぞれの評価方法に、どのような利点があるか? ・・・実践をとおして明らかになったこと・・・ |
・・・・1単位時間内における評価を工夫した実践例・・・・
単元名 | 割合を使って 6年下P.36〜39(啓林館) |
本時 | 第2/5時間 |
本時の目標 |
1 割合の和を考えることのよさに気づき、それを用いようとする。(関心・意欲・態度) |
評価 |
評価規準 |
資料有り | 写真有り | ビデオ映像有り | IT教材有り |
「自己診断票」 | ||
導入の様子 | ||
IT教材 | ||
自己評価の様子 | ||
指導の様子 | ||
机間指導の様子 | ||
指導の様子 | ||
机間指導の様子 | ||
・・・実践をとおして明らかになったこと・・・ |
1 「自己診断票」を活用した評価 | |
< 利 点 > | |
◎ | 各学習事項について理解しにくい児童が、「分らない」という意思表示をその都度紙上ですることができ、 その学習時間内にタイムリーに支援することができました。(「自己診断票」は常時、机上に置いておく) |
◎ | 児童自身が理解の程度をどう認識しているかが把握でき、ノート上では正しい式や答えが書かれていても、 十分理解しきれないでいる児童を支援することができました。 |
◎ | 学習過程のそれぞれの段階において、自分自身の問題解決の度合いや理解の程度を自己評価することが、 主体的な学習態度の育成につながりました。 |
◎ | 「自己診断票」には、1単位時間の学習内容がすべて記載されているので、本時のねらいを意識しながら、 見通しをもって学習を進めることができました。(「自己診断票」は学習のはじめに配布) |
◎ | 自己評価に基づき、次の学習を選択できるようにしておいたことで、児童自身が自主的に学習を進めることができました。 |
◎ | 児童自身の自己評価と指導者側の評価を総合することで、より的確な個に応じた指導が可能になりました。 |
2 机間指導時の評価 | |
< 利 点 > | |
◎ | 「すべての児童に対して、評価を行う」という意図を明確にしたこと、 また、一斉指導の次に個別学習をするというサイクルを細かく繰り返し、その都度机間指導を行ったこどで、 視点のはっきりした評価と個に応じた指導ができました。 |
◎ | 「自己診断票」とノートの様子を見比べることで、より的確な評価と指導ができました。 |
◎ | たとえ一言の評価であっても、一人一人の児童に1単位時間に3回以上行うことで、児童の学習状況を把握できるばかりか、 児童にとっても励みとなり、学習意欲の向上にもつながりました。 |
3 算数的活動時の観察による評価 | |
今回の実践で言えば,「自分の課題や関心に応じた学習に進む」段階で、観察を行いました。
ここでの 評価の視点は、ペーパーテストでは評価しにくい「関心・意欲・態度」や「思考・判断」を見取ることでした。
本時の前半で学習した事項の理解や定着の度合いを見取るのは当然ですが、 むしろ「部分の割合の和を使うことのよさ」をどのように生かそうとしているかを見取ることに重点をおいたわけです。
場面設定としては、前半の学習を踏まえて、それを応用する場面を設定しました。さらに、次の学習を自 己選択できるようにしました。 このことによって、「関心・意欲・態度」や「思考・判断」を見取りやすいと考 えたからです。 |
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< 利 点 > | |
◎ | 「関心・意欲・態度」や「思考・判断」について、評価する場面を設定し、 「評価規準をおおむね満足する状況」の具体像をもって観察することで、これまで見えにくかった状況が明確になりました。 |
◎ | 学習内容を自己選択できる場面を設定したことで、特に「関心・意欲・態度」がよく表れました。 |