・・・国語科における評価の実際 −実践例:中学年−・・・
基礎・基本を確実に定着させ、児童に自ら学び、自ら考える力を身に付けさせるために、 @ 学習計画を立てるときは、児童が課題をもって学習に臨むことができるような導入の仕方を考え、 A 評価することにより、教師が児童の学びを確かめ、個に応じた指導を展開するという指導に生きる評価の在り方を工夫することが大切である。 |
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<第3学年 下> 大阪書籍 (単元名) 「 しょうかいしたい本をえらんで」 (教材名) 「がんばれわたしのアリエル」 読むこと |
<第4学年 下> 東京書籍 (単元名) 「環境を守るくふう」をしょうかいしよう (教材名) 「ウミガメのはまを守る」 書くこと 読むこと |
第3・4学年の「読むこと」の内容 |
C(1) イ 目的に応じて、中心となる語や文をとらえて段落相互の関係を考え、文章を正しく読むこと。
ウ 場面の移り変わりや情景を、叙述を基に想像しながら読むこと。 |
単元の指導目標 |
(国語への関心・意欲・態度) ・ ノンフィクション文学に興味をもち、意欲的に読もうとする。 ・ 友達と読んだ内容について話し合うことを通して、感じ方や考えの違いに気づいて自分の読みを見つめ直そうとしている。 (読む能力) ・ 場面の要点をまとめ、内容を正しく読む。 ・ 文章を基に、情景や登場人物の気持ちを想像しながら読む。 (言語についての知識・理解・技能) ・必要な語句の意味を国語辞典を使って調べる。 |
単元における内容のまとまりごとの評価規準 | ||
「がんばれわたしのアリエル」の場面ごとの内容を正しく読み取り、文章を基に場面の様子や登場人物の気持ちを想像しながら読んでいる。 図書館の利用の仕方について知り、学習を生かしてノンフィクション文学を読んでいる。 | ||
<国語への関心・意欲> ○図書館の利用の仕方を知り、読みたい本(ノンフィクション文学)を探して読もうとしている。 ○友達との意見交流を通して、自分の読みを見つめ直そうとしている。 |
<読む能力>
○場面を要点にまとめながら正確に読んでいる。 ○教材文を基に場面の様子や登場人物の気持ちの変化を想像しながら読んでいる。 |
<言語についての知識・理解・技能> ○重要語句や意味の分からない言葉を国語辞典を使って調べている。 |
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学習の過程における評価を一層重視 | ||
児童の学習状況を的確に評価できる方法を選択 | ||
児童が学習状況を確認し、次の学習に意欲的に進める自己評価・相互評価 |
第3・4学年の「書くこと」の内容 |
B(1)イ 書く必要のある事柄を収集したり選択したりすること。 ウ 自分の考えが明確になるように、段落相互の関係を考えること。 |
第3・4学年の「読むこと」の内容 |
C(1)イ 目的に応じて、中心となる語や文をとらえて段落相互の関係を考え、文章を正しく読むこと。 |
単元の指導目標 |
(国語への関心・意欲・態度) 読み取った内容を広げ、地域の環境について意欲的に情報収集し、紹介しようとすることができる。 (書くこと) 事柄ごとのまとまりを意識して書くことができる。 (読むこと) 事柄のまとまりごとに文章を正しく読み取ることができる。 (言語についての知識・理解・技能) 段落の役割を理解し、文と文との意味につながりを考えて、接続語を考えることができる。 |
単元における内容のまとまりごとの評価規準 | |||
「ウミガメのはまを守る」を叙述に即して内容を正しく読み取り、学習したことを生かして情報を集めたりレポートに書いたりする。 | |||
<国語への関心・意欲> ○態度・環境保護の活動に興味をもちながら読み、身近な地域での環境を守る工夫について、情報を収集し、自然環境保護に対する自分の考えを紹介しようとしている。 ○調べたことをカードに整理し、目的や相手を考えて書き方を工夫しようとしている。 |
<書く能力> ○課題に応じて情報を集める方法を選び、調べたことを項目ごとにカードに整理して記録している。 ○調べたり、インタビューしたりした事柄が読み手にわかりやすく、また、段落相互のつながりがわかるようにレポートの文章構成や書き方を工夫して書いている。 |
<読む能力> ○教材文を読んで各段落の要点や段落相互の関係をつかみながら内容を読み取り、文章構成を理解している。 ○自分の課題を調べるために、必要な資料を選び、内容を大きくまとめたり、必要なところは細かいところに注意したりしながら読んでいる。 |
<言語についての知識・理解・技能> ○必要な語句について辞書を活用して調べる等、漢字や言葉の意味を理解している。 ○レポートを書くときに、文と文との接続や段落のつながりに気をつけて、接続詞を使ったり、改行をしたりして書いている。 |