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実践編


3 重点化を図る学習指導案のポイント


国語科 学習指導案
1 対  象      第4学年
2 日  時      平成15年11月11日(火)  第5校時
3 場  所      4年2組教室
4 単元名       「環境を守るくふう」をしょうかいしよう(東京書籍4年下)
5 教材名       「ウミガメのはまを守る」
6 単元設定の理由
7 児童の実態
8 単元の指導目標
 ○読み取った内容を広げ、地域の環境について意欲的に情報収集し、紹介する。 (国語への関心・意欲・態度)
 ○事柄ごとのまとまりを意識して書く。(書く能力) ○事柄のまとまりごとに文章を正しく読み取る。(読む能力)  
 ○段落の役割を理解し、文と文との意味のつながりを考えて、接続語を使う。 (言語についての知識・理解・技能)
                             
9 単元における内容のまとまりごとの評価規準
「ウミガメのはまを守る」を叙述に即して内容を正しく読み取り、学習したことを生かして情報を集めたりレポートに書いたりする。
国語への関心・意欲・態度 書く能力 読む能力 言語についての知識・理解・技能
・環境保護の活動に興味をもちながら読み、身近な地域での環境を守る工夫について、情報を収集し、自然環境保護に対する自分の考えを紹介しようとしている。
・調べたことをカードに整理し、目的や相手を考えて書き方を工夫しようとしている。
・課題に応じて情報を集める方法を選び、調べたことを項目ごとにカードに整理して記録している。
・調べたり、インタビューしたりした事柄が読み手にわかりやすく、また、段落相互のつながりがわかるようにレポートの文章構成や書き方を工夫して書いている。
・教材文を読んで各段落の要点や段落相互の関係をつかみながら内容を読みとり、文章構成を理解している。
・自分の課題を調べるために、必要な資料を選び、内容を大きくまとめたり、必要なところは細かいところに注意したりしながら読んでいる。
・必要な語句について辞書を活用して調べる等、漢字や言葉の意味を理解している。
・レポートを書くときに、文と文との接続や段落のつながりに気をつけて、接続詞を使ったり、改行をしたりして書いている。

10 指導と評価の計画

      
指導内容と指導過程 学習活動 学習活動における具体の評価規準と評価方法等
評価規準と評価方法 十分満足できると判断した児童の状況 努力を要すると判断される状況への手だて
題名から内容について考え、教材文の構成について考えさせる。全文を読み、感想を交流させる。(1)
少人数授業開始
題名から教材文の見通しを持つ。「ウミガメのはまを守る」を読み、感想を交流する。 (関)
題名から教材文に書かれていることに見通しをもち、発表しようとしている。
(発表、ワークシート)
教材文に興味をもち、環境に関して自分なりに読みのめあてをもった感想を書いている。
ウミガメの写真や話、地域の環境問題について話し、題材のイメージが持てるようにする。全文を通読し思ったことや感じたことを短い言葉で発表させる。
「ウミガメのはまを守る」を3つのまとまりに分け小見出しを付けさせる。
(1)
「ウミガメのはまを守る」を大きく3つのまとまりに分け小見出しを付ける。 (読)
根拠となる語句や文章に着目しながら、小見出しを付ける。
(発表、ワークシート)
教材文を読み根拠となる語句や文章に着目しながら。小見出しをつけている。 「ウミガメのはまを守る」を入れて小見出しをつけるように示唆する。
ウミガメの保護に乗り出す経緯を読みとらせる。
(2)
ウミガメの保護に乗り出す経緯を読みとる。 (読)
重要語句や中心文章を書き出して、ウミガメのはまを守るようになったわけを読みとっている。
(発表、ワークシート)
重要語句や中心文章を書き出している。接続語に着目して、ウミガメのはまを守るようになったわけを読みとっている。 大事だと思うところに線を引きながら繰り返し読むようにさせる。接続語が示している事柄に着目できるように支援する。
重要語句や中心文章を書き出して、保護監視員の保護活動を読みとらせる。
(3)(本時)
重要語句や中心文章を書き出して、保護監視員の保護活動を読みとる。 (読)
重要語句や中心文章を書き出して、保護監視員の保護活動を読みとっている。
(発表、ワークシート)
重要語句や中心文章を書き出して保護監視員の保護活動を読みとっている。 5W1Hに線を引きながら、読ませる。
地元の小学生の活動を読みとらせる。
(4)
地元の小学生の活動を読みとる。 (読)
地元の小学生の活動を読みとっている。
(発表、ワークシート)
5W1Hに着目しながら地元の小学生の活動を読みとる。 小学生の活動に線を引きながら書き込ませるようにする。
町の人々の願いを読みとり、筆者が御前崎の人々にした質問を推測させる。教材文の構成について考えさせる。
(5)
町の人々の願いを読みとり、筆者が御前崎の人々にした質問を推測する。筆者の思いや教材文の構成について考える。 (読)
筆者が御前崎の人々にした質問を推測している。(読)筆者の思いや教材文の構成について考えている。
(発表、ワークシート)
5W1Hを文中に使い、筆者が御前崎の人々にした質問を推測する。筆者の思いや教材文の構成について考える。 5W1Hを文頭にして質問の内容を考えさせる。本教材文で筆者が言いたかったことを考えさせるようにする。
身近な地域での「環境を守る工夫」について調べさせる。
(1)
ティームティーチング開始
身近な地域の中で「環境を守る」ことに関係する情報を紹介し合う。 (関)
自分たちの身近な環境保護の活動に興味を持って聞いている。
(ワークシート、観察)
自分たちの身近な環境保護の活動に興味を持ちメモする。図書資料やインターネットなど様々な情報を活用している。 児童の体験や家庭で気を付けていることなど、身近な例に着目できるようにする。インターネット使用時は「お気に入り」から探させるようにする。
地域の中で行われている活動を知り、題材を決めさせる。
(2)
身近な地域の中で行われている活動の中から題材を選び、コースを決める。 (関)
自分の調べたいテーマを見つけることができる。
(ワークシート)
調べたい理由を明確にして選んでいる。 友達がテーマを選んだ理由を紹介し、選ぶ時の参考にさせる。
書きたい事柄を抜き出し、情報の足りない部分を明らかにさせる。
(3)
コース別学習開始
書きたい事柄を抜き出し、情報の足りない部分を明らかにする。 (書)
書きたい事柄を抜き出し、情報の足りない部分を明らかにしている。
(言)
難語句の意味を辞典などで調べる。読み手に分かりやすい表現に書き換える。
(整理した資料)
書きたい事柄を抜き出し、情報の足りない部分を明らかにしている。情報を選択しながら、難語句の意味を調べている。読み手に分かりやすい表現に書き換えている。 必要な資料にしぼらせるようにする。難易語句の意味を辞書で調べさせるようにする。
インタビュービデオを見て、足りない部分を知り、書きたい事柄を整理させる。
(4)
インタビュービデオを見て、足りない部分を知る。書きたい事柄を整理する。 (関)
環境保護活動に取り組む人の思いや願いを知る。書きたい事柄を整理している。
(整理した資料)
(ワークシート)
環境保護の活動に取り組む人の思いや願いに着目してメモしている。書きたい事柄を整理している。 「思います。」「考えています。」などの言葉に着目しながら聞くようにさせる。
家庭でインタビューしてきた内容を整理させる。
(5)
インタビューしてきた内容を整理する。 (書)
インタビューしてきた内容を整理する。
(ワークシート)
思いや考えに着目しながら、インタビューしてきた内容を分かりやすく整理している。 「〜だそうです。」等の書き方をするようにさせる。
情報メモを整理しながらレポートの構成を考えさせる。
(6)
「ウミガメのはまを守る」やてびきの例文を参考に、レポートの構成を考える。 (書)
写真やイラストを入れるなどの工夫をしながら構成を考えている。
(レポート)
文章の他に、表や図を加えて、読み手を引きつける工夫をしている。 レポートに関係のある絵や写真を入れさせる。
集めた情報メモを整理して、レポートを書かせる。
(1)
事柄のまとまりを意識して「わたしたちの環境レポート」を書く。 (書)
事柄ごとのまとまりを意識して書いている。
(レポート)
接続語や段落のつながりを意識して書いている。 教材文を参考にしながら書かせる。
書いた文章を読み合い、書き直すとよいところを見つけさせる。(2) 書いた文章を互いに読み合って、書き直すとよいところを見つける。 (書)
友達の書き方を参考にして、自分の書いた文章で手直しするとよいところを見つける。
(レポート)
読み手に分かりやすくすることを意識しながら直している。 段落の他に接続語が正しく使えているか読んで確認させる。
手直しが必要な場所を書き直したり、書き加えたりして文章を推敲させる。
(3)
手直しが必要な場所を書き直したり、書き加えたりしながら文章を完成する。 (書)
より分かりやすい表現を考えながら、書き上げることができる。
(レポート、自己評価カード)
相手や目的に応じて適切に書いている。 自分が一番伝えたいことを明らかにさせるようにする。
「わたしたちの環境レポート」を発表しあい学習のまとめをさせる。
(4)
「わたしたちの環境レポート」を発表しあい学習のまとめをする。 (関)
自分で情報を集めていくおもしろさや、分かりやすく伝え合う楽しさを味わう。
(感想文、相互評価カード
メモをとりながら発表を聞き、友達のレポートのよいところを見つけようとしている。 レポートを書いてみて分かったことや、新しく使うようになった表現の工夫を認められるようにする。
11 本時の目標 
重要語句や中心文章を書き出して、保護監視員たちの保護活動を読みとる。(読む能力)
過程 指導内容 指導形態 主な学習活動 指導上の留意点 教材・
教具等
評  価
導入 本時のねらいを確認させる。 一斉 ・本時のねらいを読んで確認する。・ほご活動を読みとる 二つ目のまとまりの小見出しを確認する。 ワークシート




展開
・第7段落から第12段落までを音読させる。

・ウミガメのはまを守るための活動が書かれてあるところに線を引かせる。


・ウミガメのはまを守るためにどのような活動をしているのかを発表させ、付箋紙に書かせる。

・文と文との関係を整理させる。







・保護監視員の願いを読みとらせる。
グループ

個別





個別





個別








個別
・第7段落から第12段落までを音読する。

・保護監視員の活動に線を引く。




・保護監視員の活動を発表し、付箋紙に書く。




・5W1Hに着目しながら文と文との関係を整理していく。







・保護監視員の願いを読みとる。



・活動が書かれているところに線を引かせる。
・保護監視員という名詞に着目させてその活動を読みとらせるようにする。

・机間指導で個別に指導する。


・発表した内容をまとめながら、フラッシュカードで掲示していく。



・保護監視員の活動を、「いつ」「どこで」など5W1Hの範疇でくくり、グループ化しながら整理していくことで、段落の構成がとらえやすくできるようにする。
・付箋紙を動かしながらグループを作らせるようにする。
・「そして」などの接続語にも着目できるように留意する。

・願いの書かれているところに線を引かせ、筆者がインタビューした内容であるということに気づけるようにする。









ワークシート
付箋紙



模造紙
フラッシュカード
付箋紙









重要語句や中心文章を書き出して、保護監視員の保護活動を読みとる。
(読む能力)
発表、机間指導、ワークシート
まとめ ・本時のねらいにもどり学習のまとめをさせる。

・自己評価させる。
一斉



個別
・本時のねらいと学習内容を確認する。


自己評価をして、本時の学習の振り返りをする。
振り返りカード





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