普通科のTOP画面へ みらいプロジェクトの取組 言語リテラシーの取組  
第1回「キャリア教育サポーター派遣事業 第2回「キャリア教育サポーター派遣事業

「インターンシッププログラム」


 12月の「みらいプロジェクト」の取組として第1学年普通科を対象に、12月21日(月)より4日間の日程で
福知山市内の事業所等と連携してインターンシッププログラムを実施し、29名の生徒が参加しました。
 今回のインターンシッププログラムでは、学習を将来の職業との関係で捉えさせ、明確な目標設定をすることで日常の学習意欲の喚起を図ること、実践的教育活動を通して将来の正しい勤労観及び職業観を育成するという2つのテーマを企画段階より想定し準備を進めてきました。
 参加生徒は、年末の多忙な時期にもかかわらず御協力をいただいた各事業所の方々の御厚意により本当に素晴らしい体験やお話を聞かせていただくことができました。生徒は自らの強い意志からこのプログラムに応募し、意欲的な姿勢でそれぞれの体験に参加しました。それぞれに興味関心を抱く分野への理解を深め、将来の進路実現に向けてのイメージをより強固なものとすることもできました。各会場ともに参加した生徒たちの反応も上々で、大きな満足感を与えていただき進路目標に向けて素晴らしいスタートを切ることができました。
  今回の取組を次年度へ確実に引き継ぎ、さらに充実した内容へと発展させるために、工夫と改良を加えていきたいと考えております。今後とも「みらいプロジェクト」の取組の趣旨を御理解いただき、本校の取組に対し御協力いただきますようよろしくお願いいたします。 



 
協力事業所名と参加人数
           参加人数
1   天藤製薬株式会社  9名
2   市立福知山市民病院  11名
3   エスペック株式会社  3名
4   SECカーボン株式会社  4名
5   日本製紙クレシア株式会社  2名


     
 天藤製薬株式会社 21日(月)  エスペック株式会社 21日(月)  市立福知山市民病院 22日(火) 
     
SECカーボン株式会社 24日(木) 日本製紙クレシア株式会社 25日(金)  



インターンシッププログラム参加者感想文

★エスペック株式会社   1年1組  男子

 今回、エスペック株式会社に行き、いろいろなことを学んできた。
 会社について、利益や従業員数などいろいろな話を聞きました。
 工場内を見学して、環境試験器やテレビのディスプレイなどを作っているところを見学しました。そこでは
いろいろな無駄を無くすという工夫がなされていました。この無駄を無くすという部分は、自分でも今後の生
活で活かしていけることなので頑張ってやってみようと思いました。いろいろな機械の部品を見せてもらった
後で、最後に工場長様の「学力は可能性を広げるものであるが、夢や目標を達成させるものではない。」と
いう言葉がとても印象に残りました。



★日本製紙クレシア株式会社   1年2組  女子

 私がインターンシッププログラムで行った日本製紙クレシアは、ティッシュペーパーを作る会社です。
 最初に会社の方から、クレシアの歴史や製品についてのビデオを見て、説明を聞きました。そして、その
後で工場を見学して驚いたのは、機械の音が大きいにもかかわらず外には少しも聞こえないということで
した。そして工場内のいたる所に貼ってある『安全第一』の文字、その後の質疑応答で聞いたところ、クレ
シアは騒音に気を使っていて、そのことでクレームが来たことはないそうです。そして、環境、お客様への安
心を第一に製品を作り続けているそうで、私はこれが長い間お客さんに愛され続けるための秘訣なのだと
感じました。『すぐやる、必ずやる、できるまでやる。』この言葉もその秘訣の1つなのだと思いました。この
言葉は、今の私にも当てはまるものなので、私もこの言葉を心に留めておきたいと思いました。



★天藤製薬株式会社   1年2組  女子

 「会社とは何ですか。」そう問いかけられて私は少し戸惑った。そんなわかりきったことを聞くのかと。しかし、
考えてみればどう説明してよいものかわからなかった。会社とは利益を追求する組織であり、社会の文化を変
えるものであるということを学んだ。ヒト・モノ・カネ、この3つの要素が会社を経営する上で必要なものであるこ
とを学んだ。これでこれから私は会社とは何か、自信を持って説明することができるだろう。
 本題の痔であるが、私は痔について無知であり恥じることであると感じていた。しかし、痔の経験者は75パー
セントもいることを知って驚いた。天藤製薬の方々は痔の苦痛を治す薬の開発に携わっていることに誇りを持っ
ていると感じた。なぜなら、痔をまったく恥とは思っていなかったからである。私たちに説明しているその瞳(め)
は人々の痛みを和らげ、快適に過ごすためのお手伝いをしていることに自信を持っていた。モノを作るとは多く
の人々のアイデア、お金、気持ちなどか相互に働いて創造されていることを知った。私がこのインターンシッププ
ログラムで1番学んだことは『モノ』を作る大変さと、『モノ』の大切さだ。1つのものには多くの時間と、思い、苦労
がつまっていると気付かされた。
 天藤製薬。それは痔に苦しむ人々をより快適に、用途に合わせてより早く治すことに力を尽くす組織であると
思った。これからあの有名なCMが流れれば、私はそのたびにものの大切さを思い出すだろう。あのCMを見る瞳
(め)がガラリと変わりそうである。



★SECカーボン株式会社   1年1組  男子

 僕が行った企業はSECカーボン株式会社で、その名前のとおり『カーボン』を使った物作りをしている会社でした。
カーボンを使ったテクノロジーは半世紀以上にわたり進化しており、人々が気付いていないだけで、実はまわりの
いろいろなモノを支えているそうです。
 ここでは工場の歴史について説明していただいたり、実際に見学をさせて
いただきました。話の中には難しい用語が多くなかなか理解が大変でしたが、工場の中では山のように積み上げ
られたカーボンを見せていただくなど驚きの連続でした。
 仕事に就くために必要なものは資格などではなく、興味や
疑問を持つことであるということなので、まだ夢が決まっていない自分にとってはとても興味深い仕事でした。
 いろいろなことに興味を持ち、自分の将来を決めていければいいと思っています。



★福知山市民病院 1年1組  女子

 私が5つの見学先で行きたいと思ったのは福知山市民病院でした。その理由は、薬剤師を目指していることも
あって医療に興味があり、是非医療に携わっている先生方の話を聞いてみたいと思ったからでした。
 内科医長様からお話を聞いて、医療現場の現状を知り、医療問題に対する社会の対応の
遅さや、これから医療はどうあるべきかなどについてたくさんのことを考えさせられました。それと同時に、医療に
かかわる仕事をして、人に喜んでもらえるようになりたいと思い、薬学を始めとする医療のことをもっと知ろうと思い
ました。
 院内見学では、薬剤師様のお話が聞けたり、普段は見られないような設備を見ることができ、病院で働く人の
目線から見た病院がより身近なものになりました。
 このプログラムで医療現場を見たり聞いたりしたことで、自分の将来に対する意識が高まり、自分の決めた進路
に向かっていくための良い原動力になったと思います。医療の世界に入ろうと思ったら、さまざまな努力が必要だ
と思いますが、将来、人の役に立てたと実感することができ、その結果、仕事をしていてよかったと思えるような何
かに出会えるように、今は勉強という形で努力していきたいと思っています。