普通科講演会(第2回「キャリア教育サポーター派遣事業」)
 2010年2月4日(木)

  本年度4月より新規にスタートした普通科を対象に系統的・組織的にキャリア教育を実践し、高いモチベーションを維持しながら進路実現へと導く取組である「みらいプロジェクト」の一環として2年生普通科を対象に、第2回「キャリア教育サポーター派遣事業」特別講演を、2月4日(木)に、京都文教大学臨床心理学部より中村博幸先生をお招きして開催しました。
  中村先生は、大学で「転換教育」や「初年次教育」の研究に従事しておられ、大学におけるレポートなどの書き方において、多くの学生が感じている高校とのギャップを埋めるための教育について研究しておられます。今回の御講演「 大学生になる - 高校と大学をつなぐ - 」の中でも、「文章表現の転換」「文章表現の3つのステップ」などのキーワードをもとに、「わかりやすい文章」「うまく伝わる文章」を書くための方法について御教示いただきました。
  先生はさらに自分を作るための「引き出し」の重要性についてもお話しされました。
  その中で先生は「大学生になることは目的ではなく手段=次へのステップである。」というメッセージを投げかけられました。自分の生き方を作るためには成長過程において様々な「引き出し」を作ることが大切であり、その「引き出し」を整理したり、つないだりする中から「私」を演出するということを教えていただきました。
  わかりやすい身近な例を豊富に用いて展開され、先生の御講演には改めて気付かされる部分も多く、生徒たちは自らを振り返り、自分の足元をしっかりと見据える良い機会を与えていただきました。
  今回の御講演はあくまで大学進学を前提としたモチベーションがテーマでしたが、お話を聞かせていただくうちに「引き出し」を作り、そして、それを整理する作業とは人生設計そのものであることに気付くことができました。


     
         御講演中の中村教授          講演に聞き入る生徒たち

 
更新日時: 2010年2月26日



             <<Back        H21年度年間行事        Next>>