平成18年度研究事業「地域や学校における特別支援教育体制の充実」
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演習シートの活用の仕方
 の演習シートは、
◇具体的な子どもの実態(子どもの行動は?それに対する教師等の対応は?
 その結果によって、子どもはどのような行動をとるのか?等)を考え、
◇その要因(仮説)を考え、
◇それを踏まえた具体的な支援(指導・支援内容と手だて)を考え、
◇その結果どのような変化があったかを整理し、
◇その子どもに応じた適切な支援に迫っていく

という、子ども理解と支援のPDCAサイクル(実態の整理と評価(アセスメント)→計画→指導・支援→評価→指導・支援の改善)による演習シートです。

 もちろん、実際のアセスメントと支援においては、改善すべき行動等を一つだけ抽出して、その要因を絞り、その要因に対応する対応を取るというような、いわゆる「ハウツウ本」に書いてあることをそのまま実行しても生きた支援にはなりません。
 しかし、こうしたプロセスを数多く経験しておくことが、総合的なアセスメントや実際の支援に役立ちます。

 この演習シートを校内委員会の研修、校内研修、コーディネーターの研修等に活用し、子どもの立場に立って子どもを理解して、子どもに応じた指導や支援を開発していくためのツールとして使っていただければと思います。また、実際の支援にあたっても、総合的なアセスメントの手順として参考にしたり、なかなか変わらない行動等への手だてを見直すときの参考にしていただければと思います。

演習シートを有効に活用するための留意事項
■子どもの行動と教師の現在の対応
  ・必ず、子どもの状態を教師の指導や支援との関係で整理すること。
  ・抽象的にではなく、具体的に整理すること。
■要因
  ・発達障害の視点だけで解釈することがないようにすること。
  ・育ちの中での課題を含め、多様な要因を考えること。
  ・「なるほど!」と納得する整理になっているかを吟味すること。
■要因に応じた対応
  ・「できない」と考える前に、どう工夫すればできるかを考えること。
  ・抽象的にではなく、具体的な対応を考えること。
  ・実行可能、持続可能な対応になっていること。

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