校内研修は、LD、ADHD、高機能自閉症等の児童を含め、一人一人のニーズを把握し適切な教育的支援を行う特別支援教育を進めるために欠かすことができない。しかし、研修だけで、理解や専門性を高めるのは難しい。研修が教師の自己研修や実践への意欲喚起につながるような研修内容にしていく必要がある。そのためには、自校の特別支援教育に対する教職員の意識、ニーズ、実践力を把握し、数年間を見通した計画的な研修計画が必要である。
校内研修の工夫例
◆ 若手教員の育成の視点を持った研修
◆ LDチェック票、アセスメント票、個別の教育支援計画等について具体的な記入方法の研修
◆ 校内の支援体制図をもとに支援の手順を全教職員で共通理解する研修
◆ チェックリストの役割や実施の方法を理解する研修
◆ アスペルガー障害の当事者の講演
◆ 「LDの心理的疑似体験プログラム」実施
◆ 具体的な支援方法の交流、教材の開発
◆ 特別支援教育に関する法規理解の研修
◆ 二次的障害に関する研修
この数年間で、LD、ADHD、高機能自閉症等の基本的な理解についての研修は、多くの学校や地域で実施されている。特別支援教育スキルアップ講座実施校など先進校は、講義形式の研修ではなく、実際にアセスメント票を書く、教材を作成する、LDの心理的擬似体験をするなど参加体験型の研修を多く取り入れ、即教育実践に結びつく研修を立案しているので、参考にしてもらいたい。
今後は事例研究を充実させて、より適切な指導・支援を実施する力を学校がつけていくことが望まれる。 |
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ポイント! 実践から学ぶ |
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特別支援教育校内委員会が中心となって支援を進めているLD、ADHD、高機能自閉症等の児童の支援ついて共通理解することは大きな研修の場である。
自校の一人の児童について共通理解することは、一人の支援にとどまるものではなく、多くの児童にもひろがる。専門家チームや巡回相談の活用は貴重な研修のチャンスでもある。
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