はじめに
本コンテンツは、不登校の未然防止と学校教育相談体制の充実に向けて、教育実践に直接役立つ情報を、「きけますか?子どものサイン」と題して教師向けに発信するものです。
京都府総合教育センターでは、平成15年9月から「みえますか?子どものサイン」というコンテンツをインターネット上に公開し、これまでに当センターが子どもや保護者、教師への教育相談を通して蓄積してきた様々な教訓や経験を整理して、府民向けに情報提供してきました。(詳しくは →こちらへ)
府内の公立学校の教師からは、「みえますか?子どものサイン」よりも、さらに実践的で方法論的な内容の情報提供を求める、次のような要望が多く寄せられてきました。
○「子どものサインをいち早く察知し、子どもの状況をどのようにとらえればよいか、わかりやすかったので、とても参考になったが、子どもの「問題」とされる行動を未然に組織的に防ぐにはどうしたらよいのか、情報提供してほしい。」
○「個々の教師がどのように不登校の子どもに関わり、どのように組織的に対応するかについて、直接役立つ情報を提供してほしい。」
○「校内研修会ですぐ使えるような資料も掲載してほしい。」
教師は「子どものサイン」に気付いたとき、どのようにして子どもの声を『聴く』ことができるのでしょうか。
効果的、組織的に不登校を未然に防ぎ、解決するためには、どのように子どもと関わることが教師に求められているのでしょうか。
京都府総合教育センターでは、平成17年度の研究の成果の一つとして、これらの様々な教師の声に応え、不登校の未然防止と学校教育相談体制の充実に役立つ情報を提供したいと考えています。
今後も、不登校の未然防止のための学校教育相談体制の充実に向けて、
◎「教育相談と生徒指導」
・「相談」と「指導」の共通性と相違性
・父性的な対応と母性的な対応 等
◎「教育相談と心理臨床」
・スクールカウンセラーの専門性
・スクールカウンセラーのより効果的な活用 等
◎「教育相談と特別支援教育」
・不登校とLD、ADHD、高機能自閉症等
・不登校と特別支援教育コーディネーター 等
について研究を進め、順次、コンテンツを掲載する予定です。
不登校への「対応」について、教育実践に直接役立つ情報を今後も提供したいと考えています。