エ 研修・研究する
「研修」、「研究」ということについて、混乱を避け、概念を整理して伝えるために、はじめに用語の定義をしておきたいと思います。
まず「研修」というのは、日常の這い回る実践から抜け出すためのハウツーの学習が主です。講義や文献などで理論的なことを学習したり、感受性訓練やロールプレイなどのトレーニング、心理検査、面接の技能の習得など、方法や形態、内容も、実にさまざまです。
一方、「研究」は「真理の探究」を目指す活動ですから、教育相談においては事例研究、調査研究などを通して「真理」を導こうとするための研究活動を行うものです。子どもや親への関わりについて教育相談の研究実践を進めていくことは教師にとって重要なことです。
学校においても、教育相談にかかる事例研究等では、心理臨床の専門家や精神科医等を招いてスーパーバイズを受けながら、「研究」することは、子どもや親について深く理解し、適切な関わりをもつ上でとても大切です。