1 授業改善に向けて 2 指導計画と評価計画の作成 (1) 単元の構成 (2) 1時間の指導と評価の流れ 3 実践を通して明らかになったこと (1) 学習活動における具体の評価規準の実際 (2) 実践のまとめ |
ポイント |
@単元の学習の構成を考えた上で、各時間の指導と評価を計画。 |
A単元の中に、学び方や調べ方の学習、作業的、体験的な学習や問題解決的な学習を適切に配置。 |
B一人一人の興味や課題に応じて、調べ方やまとめ方など個に応じた学習活動が展開できるように、複数の学習活動を用意。 |
C身近な地域を学習対象として直接観察したり調査したり、教育資源(施設、人材等)を活用。 |
D評価計画に基づいて、児童の活動状況を確認し援助することにより、指導と評価の一体化、個に応じた指導が可能。 |
(1) 単元の構成
(2) 1時間の指導と評価の流れ
(1) 学習活動における具体の評価規準の実際
【本時】 | |||||
時間 | 指導内容 | 活動内容 | (観点)評価規準 〈評価の方法〉 |
十分に満足できると 判断される状況 |
努力を要する状況 への手立て |
4 | 政治と権利・義務の関係を話し合う | ・憲法に記された国民の権利と義務について調べ、政治と権利・義務の関係を話し合う。 | (思判):みんなの願いを実現する政治と権利・義務の関係について考えている。〈ワークシート〉 | 政治には参政権と納税の義務が大切であるということを国民の態度とかかわって考えている。 | 資料集等にあるそれぞれの権利と義務について、自分自身とどのようにかかわっているかを補説する。 |
●【評価規準に対して「おおむね満足できる状況」B】の状況 | ||
「政治と権利・義務の関係について考えている」 | ||
↓ | ||
※ みんなの願いを実現する政治をするためには税金が必要であり、そのお金がうまく使われるために参政権が大切であることを考えている。 | ||
ワークシート記述例 | ||
・税金を払うのはいやだけど、みんなのくらしを豊かにするためにお金を出し合っていることがわかった。また、その使い方を決める代表者は選挙で選ばれるので、参政権は大切な権利だと思う。 |
●【評価規準に対して「十分満足できる状況」A】の状況 | ||
「政治には納税の義務と参政権が大切であるということを国民の態度とかかわって考えている。」 | ||
↓ | ||
※ 国民の義務として納税の義務がある理由や参政権をしっかり行使するために政治に関心をもつことの大切さを感じている。 | ||
ワークシート記述例 | ||
・みんなの願いを実現する政治をするために納税の義務は大切であり、きちっと税金を納めなければならない。また、その税金がうまく使われるためには、参政権が大切だ。日頃から新聞を見たりして政治のことをよく知ろうと思う。 |
●【努力を要する状況への手立て】の状況 | ||
なぜ、税金を納めなければならないのかを理解できていない。 国会の働きや選挙の仕組みが分かっていない。 | ||
↓ | ||
「それぞれの権利と義務について、既習学習をもとに自分自身とどのようにかかわっているか補説する。」 | ||
ワークシート記述例 | ||
・なぜ、税金を払わなければならないのかな。集まったお金は、何に使っているんだろう。 |
(2) 実践のまとめ
@ 単元構成を考える | |
小単元を一つのまとまりと考えて、学習や評価を考えることが大切です。単元の入り口で、単元に対する興味と単元を貫く問題をもち、学び方や調べ方の学習、作業的、体験的な学習や問題解決的な学習を適切に配置することで、子どもが主体的に学習に取り組むようになります。 | |
A 1時間ごとの指導と評価の一体化 | |
1時間の中で、子どもたちが行うそれぞれの学習活動に対して、机間指導等で状況をその都度把握しながら援助することによって、指導と評価の一体化が可能になり、また、個に応じた指導をすることができます。 | |
B 具体的な児童の姿を想定し評価することの重要性 | |
社会科の観点別評価は難しいと言われますが、具体的な児童の姿を想定したものをチェック項目として準備することで、より客観的な評価が可能となります。 |