不登校の未然防止のための「連携・啓発」のポイント@
 

@問題が見られないときにこそ、心を使うこと
 休みがちだった子どもが登校するようになると、親も教師も相談に来られなくなることがよくあります。
 大事なことは、「簡単に学校に行けた」ということは、「簡単に休むようになる」ということのことの裏返しでもあるわけです。
 元気に学校に登校しているように外からはみえている子どもだからといって、教師や親は「心を使わなくていい」ということでは決してないように思います。現実に登校はしていても、心理的には「登校」していない子どもも多くいます。
 子どもが学校に来ているときこそ、教師も親も、子どもに惜しみなく「心を使う」ことが大事であると思います。

 
 
 
不登校の未然防止のための「連携・啓発」のポイントA
 

A「司令塔」はあてにしながら頼りすぎないこと
 ナビゲーションのシステムを搭載し、「司令塔」からの信号によって安心、安全な運転ができるようになると、ついナビゲーションに頼りすぎてしまい、ナビゲーションがないと運転ができなくなってしまうという教師からの相談事例も多くあります。
 実際にハンドルを握り、アクセル・ブレーキを踏み、状況に応じてワイパーを動かしたり、ライトを点灯するなど、その時々の周囲の変化に応じて対応し、判断するのは全て教師自身です。ナビゲーションに依存的になりすぎると、上手く走ることができなくなります。
 関係機関との「密な」連携だけでなく、「司令塔」を上手く活用した「緩やかな」連携も必要です。必要なときに、あてにできるナビゲーションのシステムを搭載することが大事です。

 
 
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