子どもは親や教師の思い通りにはならない、だから子どもから暴言を浴びせられてもカッとせず、穏やかに、子どもの意見を尊重し子どもの言い分を聞く−。
そんなことはできるはずがありません。
親には「子どもを育て、よい子に育てる」義務があり、教師には責務があるからでしょう。
義務、責務があるから「子どもはしつけなければならない」し、そうならないときには不愉快な気持ちになって当然なのだと言えます。
子どものためによかれと思ってやってきていることを否定されたり拒否されたりすると「子どものしつけという義務、責務を果たしていない」と近所、他の親、子ども、また同僚や上司などから非難を受け、さらに不愉快な空気は不穏な空気にとり変わることになってしまいます。
親や教師には、反抗する子どもが乗り越える「壁」となって、子どもの前に立ちはだかれることが大事なのではないかと思います。