佐山遺跡(さやまいせき)
所在地 | 久世郡久御山町佐山新開地 |
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指定区分 | 未指定 |
時代 | 平安~鎌倉 |
交通 | |
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解説
佐山遺跡は旧巨椋池と木津川に挟まれた低地に立地する弥生時代~鎌倉時代の遺跡です。特に注目されるのは、一町四方を占めると考えられる平安時代後期にから鎌倉時代に営まれた居館の遺構です。居館は条里型地割に沿った幅約7~8mの濠で囲まれており、この時期の居館としては国内最大級の大きさです。濠の南辺では船着き場とみられる護岸遺構がみつかり、濠は治水・利水とともに水運の機能も担っていたと考えられます。居館の内部では、掘立柱建物跡・井戸・屋敷墓などがみつかっています。「政所」と記された平安時代中期の墨書土器が出土していることや、この居館の存続年代にあたる保元3(1159)年の石清水八幡宮の文書に極楽寺領として「居屋狭山」の名が記されていることなどから、この居館は平安時代中期に置かれた荘園の政所を前身とする在地領主の居館とみることができます。
写真
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地図
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