「まなび教育推進プラン」(中間案)に係る
パブリックコメントの要旨及びこれに対する府の考え方

「確かな学力」の向上
項目 意見の要旨 府の考え方
学力充実をはじめ「人間力」を育成するため、土曜日等を有効に活用した取組の推進について   ○地域の人材や保護者、退職教員などを活用して学習指導員として配置し、学習支援を行うとよい。この施策化に期待している。

○子どもの主体性の育成ととともに土曜日の具体的活動が必要であり、地域での学習プログラムがいくつも用意されると素晴らしい。

○土曜日等を有効に活用した取組が地域社会で充実するために、体験活動を十分に入れていくとともに、安全性の確保が重要になる。
□土曜日等の有効活用については、学校週5日制の下、教科の予習・復習等に留まらず、学力向上の源となる学習意欲を高める機会とする視点が必要です。
  従来から市町村とともに取り組んできた文化・スポーツ活動に加え、例えば、企業や大学と連携した小中学生向けの科学実験や、自然観察・歴史探検等、学力の基盤となる学ぶ意欲の向上につながる取組が実施されてきています。
  今後とも、市町村教育委員会と更に連携し、地域社会の方々や大学生・高校生などの若い世代の協力も得ながら、物事の本質を極めようとする探求心を養い、学力の基盤となる 「自ら考える力の育成」に結びつけることができるよう、土曜日等を有効に活用した取組を推進したいと考えています。
基本的な生活習慣の確立と学習の習慣化を図るための支援の充実について ○自学自習の力や、基本的な生活習慣をつけることが大切です。重点施策を支援したい。

○教育はまず、家庭から始まると思います。幼い頃からの習慣が自らの力で学ぶ力の育成や、生活習慣の定着につながる。学校と家庭の連携が必要である。

○他府県ではスクールソーシャルワーカーを配置する動きもあり府教育委員会の取組に期待したい。
□家庭での学習や基本的な生活習慣がしっかり身につくよう、小学校入学前の子どもと保護者を対象に、子育て講座等の開設をはじめ、企業とも連携した様々な取組を進め、家庭教育の充実支援に努めたいと考えています。

□自分で課題を見つけ、自ら学び、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力を育成するためには、小学校の早い段階から学校や家庭において生活習慣や学習習慣の定着を図ることが大切です。
  そのため、学校と家庭の連携を重視し、家庭での生活習慣や学習習慣の定着に向けた取組や支援の方法を工夫したいと考えています。
学校や児童生徒の状況に応じたより効果的な少人数教育の検証と充実について ○子どものための京都式少人数教育は子どもの学力の充実と心の安定に欠かせない制度である。さらに、継続、充実し発展することを願っている。

○京都式少人数教育は子どもの様子に応じて選択できる良い方法である。より柔軟な選択ができるよう一層の充実をお願いしたい。

○小学校低学年の複数指導は学習や生活規律の定着に効果を発揮している。2年生の補助の先生が2学期、3学期も学級に入れるような弾力的な扱いができればよい。
○少人数学級の選択や少人数での指導により授業改善が図られている。保護者からの評価も高く継続した取組をお願いしたい。

○来春中学校に入学する我が子は英語を楽しみにしている。親としては英語の少人数教育は心強い。
□府内の小中学校の児童生徒や保護者、教員を対象に行ったアンケート調査でも、子どものための京都式少人数教育は概ね好評を得ており、今後も市町村教育委員会や学校の判断で、子どもの状況に応じ、一層弾力的で柔軟な京都式の少人数教育が可能となるよう工夫していきたいと考えています。
 子どものための京都式少人数教育は、義務教育9年間を見通して、学年の特性や児童生徒の発達段階に即した効果的な指導方法や柔軟な指導体制により、個に応じたきめ細かな指導を進め、児童生徒一人一人の学力向上を図ることをねらいとして実施しています。
  小学校1、2年生については、生活習慣・学習習慣の定着を早期に図るために2人の先生による指導ができるよう教員を配置し、学校の児童の実態にあわせ、より弾力的かつ柔軟に教員の活用ができるようにしています。
  また、原則として小学校3年生以上では学校や児童生徒の状況に応じて、少人数授業、ティームティーチング、少人数学級を市町村教育委員会が選択して実施できるように教員を配置しています。
  さらに、中学校1年生については、30人を超える学級において、初めて教科として学習する英語と内容が高度化する数学において少人数授業やティームティーチングの少人数教育が実施できるように教員を配置しています。
  今後ともより一層柔軟で弾力的な運用ができるよう教員の配置の在り方を工夫していきたいと考えています。
その他 ○みんなで読もう1000万冊読書キャンペーンが始まり読書活動が一層盛んになりました。家庭での読書の重要性をさらに啓発していただきたい。







○学力の土台としての国語力の充実は、すべての学習の教科の充実につながる。一層の充実に期待したい。
□インターネット上で京都府民の読書状況を集約し、読書活動推進の気運が高まるように取り組んでいるところです。
 平成18年12月には総登録冊数は400万冊を超えました。
  子どもが読書に親しみ、生涯にわたる読書習慣を身に付けることができるよう、学校(園)や家庭、地域社会が互いに協力して、社会全体で読書活動を推進していきたいと考えています。

□国語力は、すべての教科学習の基盤をなすものと認識しています。現在「国語力向上プロジェクト」を設置し、京の子ども夢・未来校の一形態として推進している「国語力向上拠点校」における実践成果も取り入れた、国語力向上に関する指導資料や、国語科の年間カリキュラムを作成しているところです。




意見募集結果 まなび教育推進プラン プランの検討経過と検討委員メンバー


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