みらい学T
第1回研究発表会

 5月12日(土)に、第1回研究発表会が行われました。これは、4月に行なわれた土曜講座の講演を聞き、「農薬問題」「食料自給問題」「遺伝子組み換え作物の問題」について、班でそれぞれ調査・研究した結果を発表するものでした。「農薬問題」を5つの班が研究しました。また、「食料自給問題」・「遺伝子組み換え作物の問題」はそれぞれ3つの班が研究しました。
 今回の発表には、土曜講座で講演をしていただいた神戸大学農学部農学研究科の土佐幸雄先生をお招きしました。それぞれの班の発表を聞いていただき、各問題について一言いただきました。

各発表内容

初めて行う研究発表
課題1「農薬問題」

 日本の農薬の使用状況や使用されている農薬にはどのようなものがあるのかなど、「農薬とは何か」をどの班も発表に組み込んでいました。

 その後は班によって異なり、農薬の良い部分や悪い部分を比較調査したり、農薬の使用された野菜と無農薬野菜のどちらが本当の意味で安全な野菜なのかを実例を挙げて説明したり、農薬が人体に引き起こす問題が農業だけでなくゴルフ場でも問題になっていることを紹介したりと、色々な着眼点をもって自分達の研究成果を発表してくれました。

 最後に、自分達が調べた結果を自分達なりにまとめ、考察し、班としての一つの結論を提示していました。
課題2「食料自給問題」

 現在の日本の食料自給率をメインに食料自給問題を発表してくれました。

 ある班では、日本の数年前と現在の自給率の比較をして、日本の自給率がいかに低下していて、諸外国に食料を求めなければならないかを示しました。
 別の班では、色々な国の食料自給率を比較し、なぜ国によって自給率が異なるのか、その原因がどこにあるのかを示しました。
 他にも、どのような条件で日本の食料に打撃が与えられるのかをシミュレートし、そうならないためにはどうするればよいかを考える発表をした班もありました。

 どの班も最後は、今後日本がどのようなことを考えなければならないか、また私たちが今出来ることはなんなのかを提示してくれました。


自分達の研究の成果を発表します
課題3「遺伝子組み換え作物の問題」

 「遺伝子組み換え食物」の提議を最初に説明し、今市場にどれくらい出回っているかを調査し発表しました。

 班によっては、遺伝子組み換え食物のメリット・デメリットを発表したり、遺伝子組み換え食物が今後の世界にとってどれくらい大切になってくるのかの説明をしたりしました。

 課題そのものが難しく、調査だけで手一杯になりそうですが、どの班も調査しただけでなく、調査の結果から「自分達は遺伝子組み換え食物をこのように捉えている」と、自分なりの考察を含めて発表してくれました。


土佐教授から各班にコメントをいただきました

 文理科学科の最初の研究発表ということで、どの生徒も緊張した面持ちでしたが、自分達が調べたことに対して、自分なりの考察などを含めながら発表をしていました。また発表に対する質疑応答もきちんと答えていました。
 発表後、生徒からは

などの感想がありました。