みらい学T
第1回研究発表会

 7月13日(金)に、第2回研究発表会が行われました。今回の課題は「臨床心理学入門」です。京都大学大学院教育学研究科教授・藤原勝紀先生の特別講義の後に与えられた4つのメインテーマ「知性と感情」「人が悩むとは」「心を使った人間関係」「カウンセリングの効き目」を元に、班独自のテーマで自分たちが調べた内容を発表しました。
 なお、テーマ「カウンセリングの効き目」は「自我とは」に変更となりました。
 今回の発表方法は「ポスターセッション方式」と呼ばれるもので、各班が書いたポスターを展示し、その内容を発表・質疑応答を行います。今回は8班で行い、それぞれが自分たちの調べたことと班としての考えを纏めて発表しました。

テーマ別、各班の発表内容

知性と感情
・「知性と感情」
 『知性』『感情』『意識』の3つは相互関係がある。
 『主観性と』『客観性』は対極にあるが、どちらか一方が欠けても自己の構成はできない。これらを育てていくことがポジティブな自分を形作する。

・「知性と感情」
 感情:「〜したい」などの主観を表す
 知性:「〜すべき」などの客観を表す
 人は両方をもっていて、バランスを保つことが大切であり、コントロール出来るようになって一人前の人間になる。

「エス」と「超自我」の関係
人が悩むとは
・「悩みについて」
 青年期の悩みは、能力などの差が原因で発生します。そして「悩み」がストレスとなり、身体を蝕みます。ストレスには『急性』と『慢性』があり、その人自身や環境によって発生が異なります。
 克服方法として、「いかに自我を確立させるか」が鍵となってきます。
 
・「人はなぜ悩むのか?」
 人が悩むのは生来のもので、出産時に赤ちゃんが産道を通るときに感じる苦痛が原因という考えがある。
 他にも、男女の差が関係していたりもする。

悩む原因「ストレス」とは?
心を使った人間関係
・「ひきこもりの可能性」
 心を使った人間関係は他人を思いやることで生じる関係といえる。では、ひきこもりは何が原因と考えられるのだろう。
 主に『身体能力などの差違』『長男に起きやすい』『資本主義社会』『現実の直視をさける方法』などが原因として考えられる。

・「心を使った人間関係」
 人間関係には『表現力』『受容力』『発展力』が相互に関係している。また、親子の関係や友人関係を元に、兄弟の人間関係を分析することもできる。これらを元に人間関係を築いていく方法を考えることができる。

様々な人間関係を纏めました
自我とは
・「自我とは」
 自我・エス・超自我がお互いに関わり合って自分を作り上げている。また、外的要因なども自我を構成する材料となる。
 外的要因に、パーソナルスペースというものがあり、他人との距離(空間)を指す。相手との関係が親密ならばパーソナルスペースは狭くても不快感はないが、知らない相手だと緊張や不安を招いたりする。

・「自我とは?」
 自我  :意識層の中心
 エス  :無意識層の中心
 超自我:自我とエスの層をまたいでいて、道徳などを司る
 エスが生み出す感情、欲求、衝動と超自我が生み出すルール、道徳観、倫理観を自我が受け取り今の感情を表に表す。

パーソナルスペースの関係

 全体的によく調べられていた班が多かった。他の班の発表を聞いて自分の知らないことを、調べなかったことをプリントに書き込んでより深い知識を求めようとする生徒が多くいました。
 第3回の研究内容は「地学」の地質・火山学を予定しています。