ご利用になる方へ
 
 本ページは、京都府総合教育センター教育相談室、障害児教育部(現 特別支援教育部)がこれまでに行った教育相談について実践的側面から総括し整理した情報を、府下の公立学校の先生方に広く発信しようとするものです。
「気になる子」に対する教師のより望ましい支援の在り方を探ることを目的としています。


 プライバシーの保護には十分配慮した上で、これまでに相談のあった事例について、事例の把握と理解、さらに学校における対応についての考察を中心にまとめています。

 子どもの状態像から「背のびしているよい子」「反抗する子」「登校できない子」などにカテゴリー化し、それぞれの態様別に掲載することによって、どこから読んでいただいてもすぐに役立てていただけるように構成しています。


 個々の事例に関わることですから、子どもの心を理解するためのマニュアルや指導書のようなものを作成することはできないと考えていますが、本ページでは、教師と児童生徒ならではの人間関係の在りようと、生きる力をはぐくむ心理的援助について、できる限りそれをガイダンス的に報告したいと考えています。

 ここで最も大事なことは、教育相談は「直接、その人と会う」ということを大前提として相談者との「心のやりとり」の上に成り立つものです。

 本ページの内容がどの子どもにもそのまま当てはまることはまずありませんし、個々の事例によってその理解と対応は全て異なります。

 相談に来られた方との心理面接と心理アセスメントの中で行われることですから、そう簡単に「なるほど、わかった!」などとしてしまうと大変なことになるわけです。

 教室や保健室での子どもたちへの関わりにおける、いわゆるカウンセリング・マインドについてできるだけ具体的に記述したものです。


 今後、教育相談、生徒指導に関わる校内研修会等でも役立てていただけるように、さらにページを充実させていきたいと考えていますので、教師がその子どもをどのように理解し、どのような構えで関わることが必要なのか、校内で検討いただく際の資料としても活用いただければ幸いです。

平成16年 3月
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