カヌー競技
                    

                    

       <競技紹介>


            〜 カヌー競技の現況 〜

 東京オリンピックのカヌー種目にわが国が初めて参加して以来、カヌーに対する国民の関心は高まってきた。スポーツとしてのカヌーは、独特の軽快な動きですばらしい魅力をもってはいるが、競技としては、限られた人数と限られた時期に行われているにすぎない。もともとカヌーは、われわれ祖先の足として、人類の歴史とともに親しまれてきたもので、他のスポーツやレクリエーションよりもはるかに豊かな庶民的要素をもっており、特に欧州各国での普及はめざましく、一般大衆のスポーツとして盛んに行われている。

                〜 カヌーとは 〜

 
カヌーには、カヤック(K)とカナディアン・カヌー(C)の2種類があり、カヤックでは漕者は艇の進行方向に向かって座り、パドルの両端にあるブレードで交互に水をかきながら艇を進め、舵は足で操作する。カナディアン・カヌーは立て膝の姿勢で、片側のみをパドルで操作して艇を進めるが、これには舵がついていないので、パドル操作によって進行方向を整える。
 ボートとカヌーの異なる点は、ボートではオールはクラッチにより固定されているが、カヌーではパドルは固定してはならない点。ボートの漕者は進行方向と反対に向いて座るが、カヌーは進行方向に向いて座る点が挙げられる。



『カヌー競技の種類』


1.スプリント
 
流れのない河川やダム・湖・港などを利用し、一定の距離と水路(レーン)を決めて着順を競う競技で、オリンピック、世界選手権、国体種目でもあり、最も知られているものである。国体(第43回大会以降)におけるレースは、500m及び200m。9レーン直線コースで行われる。男子はカヤックとカナディアンの2種目、女子はカヤックのみがあり、カヤック、カナディアンともに1人乗り(シングル)、2人乗り(ペア)、4人乗り(フォア)がある。

2.スラローム
  カヌーを使った回転競技で、15ゲート、25ゲートのコースに前向き、後向きなど流れとは違った形でセットされた旗門を、巧みにパドルを使ってクルリクルリと漕ぎ下る競技である。順位は、所要タイムと旗門通過の際の加点ルールによるポイントの合計で決定される。急流横断、逆流漕ぎ登りなど、選手の的確な判断と素早いパドルさばきで演ずる妙技を楽しむことができる。

3.ワイルドウォーター
  スラロームがスキーの回転競技とするなら、ワイルドウォーターのレースは滑降競技といえる。国体(第43回大会以降)におけるレースは、約1,500m及びスプリント距離の急流を下るコースを漕ぎまくってタイムを競う。順位は、所要時間の少ない者が勝者となり、耐久力と判断力の優れた選手が勝利をおさめる。

4.カヌーポロ
  カヌーを使った球技で、主に50mプールを利用する。1チーム5人で水球のボールを使用し、前後半に分かれて得点を競う。他のカヌー競技と異なり、チームで戦うため、バスケットボールや水球のようにチームワークやフォーメーションなどが重要な要素を占める。近年、競技人口が増え、各地で種々の大会が開催されている。



                       〜 トピックス 〜

 先の北京五輪カヌースプリント競技では、日本カヌー界史上初の女子カヤックペアで5位、女子カヤックフォアで6位の入賞を果たしています。
 また、今年5月にチェコ共和国で開催されたカヌースプリントワールドカップ第1戦では女子カヤックシングル500mで優勝する快挙を成し遂げました。今後、ますます活躍が期待されます。



                    <問い合わせ先>
                     (カヌー競技)
                       平成21年度全国高等学校総合体育大会
                        京都府実行委員会カヌー事務局
                       〒629-3404
                       京丹後市久美浜町852-1
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