飛翔のとき ~平成24年春、大学入試結果~


進路指導部長 玉村 岳

■「でも、やっぱり…」

 昨年11月の面談中、眼にはうっすら涙を浮かべ、うなだれている一人の生徒がいました。模擬試験の結果が芳しくなかった様子で、本来ならこのようなケースでは、志望校の再検討となるところです。しかしながら、面談翌日の彼女の決断は… 「でもやっぱり○○大学を受けます。」


【表1】難関国公立大合格数

今 春
昨年度
東京大学 1 1
京都大学 17 20
大阪大学 28 13
神戸大学 17 11
その他難関10大学 ※1 3 7
医学部医学科 ※2 3 8
上記難関大学・医学部計 69 60

※1 北海道大学など旧帝国大学のほか一橋大学など
※2 国公立大学医学部医学科及び防衛医科大学校・自治医科大学医学部医学科計

 

 本校では面談を「各自の課題を克服するためには何から始めていくべきか」といった今後を考える場ととらえています。次の“チャレンジ”の手助けとなる時間です。今春入試においても、彼女のように初志を貫徹して難関を突破した人が何人もいます。京都大学の17名をはじめ東京大学・大阪大学・北海道大学など旧帝国大学及び国公立大学医学部医学科の合格者計は69名に増加しています【表1】。さらに大阪市立大学・京都工芸繊維大学など近畿地区を中心に165名が国公立大学に合格し、難関私立大学にも多数合格者を出しています【表2・3】。またやはり難関である公務員試験にも、低学年から計画的に準備し合格した生徒もいました。

【表2】その他の主な国公立大学合格数  総合格数165

大学名
合格
大学名
合格
京都工芸繊維大 11 筑波大 1
京都府立大 9 横浜国立大 1
大阪市立大 8 金沢大 2
奈良女子大 3 岡山大 1

 

【表3】主な私立大学合格数

主な私立大学
合格総数
現役延合格
現役実合格
同志社大学 118 106 72
立命館大学 161 152 106
関西大学 70 69 50
関西学院大学 26 23 16

 

■もう一つの「でも、やっぱり」
 本校は、授業を中心とした基礎学力の充実により、3年間での希望進路の実現を目指します。しかし、何が何でも「現役」に固執するものではありません。「あと数点足りなかった」「もう2ヶ月あれば」など、3月を迎えても何かすっきりしない様子の生徒達には、「もう1年」の再チャレンジを積極的に勧めています。卒業生との会話から、安易な妥協をすると、次のステージに向け、気持ちが切り替えられない場合が多いように思うからです。春の結果を受けて、「でもやっぱりもう一度○○大学を受けます」そんな良い意味での頑固さを、非常に頼もしく思うことがあります。
 それぞれが掲げた「難関」に、挑み続ける様々な生徒諸君の挑戦を、サポートし続けることが本校の進路指導の目指すところです。


嵯峨野だより50号より転載