京都府立盲学校

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校長室から

京都府立盲学校は、明治11(1878)年に京都盲唖院として設立され、今年で144年目を迎える日本で最も古い盲学校です。本校の資料室には、「京都盲唖院」開業以来の簿冊や教科書、教具、生徒作品、写真など約1万点が保存され、平成30年10月31日には、本校と府立聾学校が所蔵する3,000点の歴史資料が重要文化財の指定を受けました。
こうした膨大な資料群を散逸させることなく、後世に伝えてきた先人たちの発想と地道な努力に深く感銘を受けるとともに、工夫を凝らした教材教具からは、視覚に障害のある子どもたちの教育に対する情熱を感じ取ることができます。
今の時代を生きる私たちの使命は、視覚に障害のある子どもたちが次の時代を幸せに生きることができるように、必要な力を積み上げていくことであると考えています。一人ひとりの子どもの育ちを丁寧に把握し、今付けたい力を見極めるとともに、創意・工夫のある教育活動を進めてまいります。
さて、本校には、幼稚部、小学部、中学部及び高等部があります。高等部では普通科、保健理療科(あん摩・マッサージ・指圧師の資格取得が目標)、音楽科で学ぶことができます。普通科には、主として文系大学進学を目指す「京都フロンティアコース」を設置し、希望進路の実現に向けた進学指導の充実を図っています。
また、専攻科(高等部または高等学校卒業者を対象)もあり、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師等の資格取得や大学等への進学を目指すことができます。
さらに京都府視覚支援センターを設置し、地域の保育所・幼稚園、小・中学校、高等学校等で学んでいる視覚に障害のある子どもやその保護者、学校等への相談支援を行っています。視覚障害教育におけるインクルーシブ教育システムをいっそう推進するため、視覚支援センターの機能充実に努め、盲学校を中核とする「連続した学びの場(幼・小・中・高・特支)」との交流及び共同学習の推進、就学前相談・入学相談・進路相談等、相談支援の強化、府下に点在する視覚に障害のある幼児児童生徒をつなぐ取組等を展開してまいります。
明治、大正、昭和、平成の時代を経て、「令和」という元号の下、教職員一同、開校以来の伝統を引き継ぎながらも、京都府唯一の視覚障害教育に特化した特別支援学校として、時代の変化に応じ、様々な取組にチャレンジし努力を重ねていく所存です。
日々の教育活動を積極的に発信するとともに、より詳しい説明を各ページで行っておりますので、必要なページにお進みいただき、本校の視覚障害教育の取組に関する御意見や御感想をお聞かせいただきますとともに、お気軽にお問い合わせくだされば幸いです。

令和4年4月1日
京都府立盲学校長 山下 融子


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