高き理想を求めて 2年生人権学習講演会

 
「対話する力〜自立するための”ちがい”を持つ人々との出会い〜」

 4月28日(木)6・7時間目、標記の講演会を実施しました。講師は金光敏(キム・クァンミン)氏。NGOコリアセンターの事務局長、大阪生まれの在日コリアン3世です。講演の骨子は以下の通りです。

@従来人間皆同じ、と言われてきたが人は同じではなく、それぞれ違いを持っている。その違いをありのままに受け容れることが大切である。

A自分自身は在日コリアンとして、自分の家の歴史を子孫に伝える語り部であると「自負している。皆さんもそれぞれの家族の歴史を継承して欲しい。特に戦争の記憶など、家族から聞いて継承して欲しい。

B違いを認めながら、お互いの意見を交換=対話することが重要である。

C対話する力を持つことが自立ということである。KY=「空気を読む」というような考え方に縛られていてはいけない。

D自立する力は、他人の力を借りることができる力でもある。色々な問題は他者の助けを借りなければ解決できないことが圧倒的に多い。

E自立した個人になるために、在日コリアンのような”ちがい”を持つ人々との出会いを大切にして欲しい。

 人はお互い、様々な違いを持って生きています。その違いがハンディとなっている場合もあります。お互いがその違いを埋め、お互いを慈しみながら生きていくことができたらと思います。
 また、心の問題に加えて、「オカシイ」ことを見抜く目というソフト面と、「オカシイ」ことを改善してゆく制度などのハード面の力も必要だと思います。


■生徒の感想より■


☆ ”金”という名前を見て、話を聞く前から「重い感じなのかな・・・」と少し身構えてしまいました。でも見た目も少しも違和感がなかったし、「大阪の気さくなおっちゃん」という感じでした。 
 でも、だからといって「みんな同じ」「みんな平等」というよく耳にしてきた言葉通りではないことも分かりました。確かに実際は違いだらけだと思います。だけど、違いがあってはいけない訳ではないのだと、今日改めて感じました。今日話して下さった金さんも、きっと辛いことは数え切れないくらいあったと思います。
 誰もがそれぞれの違いを表面だけではなく、ずっと深いところから理解するようになれば、人と人との壁もなくなって、互いを尊重できる世の中になるはずです。
 「対話」は少し苦手だけど、それを乗り越えていかないと、人と人との壁なんてとても乗り越えられないと思うので、頑張ります。

☆自立するということは、一人で暮らすことではない。自立するためには対話をする力を身に付けることが大切だと分かった。自分に合わない人と積極的に対話する力を身につけることが大切だと分かった。

☆歴史とは、単に事件がいつ起こったのかを暗記するためにあるのではなく、それを通して自分の今後の生き方を決定するため、参考にするためにあるのだと思った。またそれには物語ることが不可欠で、物語の語り部になることが不可欠だと力説されていた。

☆教科書の歴史というのはほっといても誰かが後世に伝えてくれるが、家の歴史というのはほっといたら途切れるということです。戦争の経験は、実際に体験したおじいさん、おばあさんに聞かないと事実や背景とか分からないので、また聞いてみたいと思いました。

☆今日の講演会で一番心に残ったのは、「KY」という言葉です。日本人は質問されても周りの空気を読んで、自分の考えを伝えられない人が多いということです。確かに僕たちは周囲の空気を読んで自分の意見を殺してしまうことがよくある。今の日本人は穏やかすぎるほど穏やかだ、と言われた時、本当にそうだと思った。自分もそういう性格で、余り人の意見に反対することができないから、強い自分になりたいと思った。
 
☆何か悩み事があってもね自分の中にしまい込んでいる部分が結構あるけど、金さんは「人を頼って」と言っておられた。それが私の中では心強く感じて、誰かを頼って相談したりしようと思った。


















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