2月1日(水)の放課後(15:40〜17:10)に第5回「科学の教室」を行いました。今回のテーマは「天文学と宇宙について詳しくなれる90分」。午後になって雪がいっそう強くなり参加者が減る(0もあり得る)のではないかと心配しましたが、1年生4名、2年生5名、3年生1名の計10名の生徒が参加してくれました。
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第一部: ビデオ“Eyes on the Skies”の鑑賞
今から3年前の2009年は、ガリレオが望遠鏡を宇宙に向け天文学の扉を開いて400年目の年でした。国際天文学連合はこの年を「世界天文年2009」と位置づけ、天文学の普及のために世界中で様々な取り組みが行われました。”Eyes
on the Skies”は国際天文学連合が制作した映像作品で、技術革新や天文学上の発見をたどりながら、望遠鏡と天文学の400年の歴史と近未来を描いています。400年前にガリレオが望遠鏡を使って初めて見つけた宇宙の真の姿・・・、それはクレーターに覆われた月面、木星の周りを公転する4個の衛星、太陽表面の黒点・・・、そんな話から物語は始まります。そして反射望遠鏡の発明や大型望遠鏡の製作、目に見えない電波や赤外線などで宇宙を観測する望遠鏡の登場、大気の影響を受けない宇宙望遠鏡の打ち上げ・・・。それまでの望遠鏡の限界を新しい技術によって次々と乗り越えながら、少しずつ真の宇宙の姿が明らかにされてきました。宇宙を生み出したビッグバンや膨張を続ける宇宙、ブラックホールや太陽系外惑星の発見など、宇宙での天体現象の多くが登場する密度の高い番組です。内容的にはかなり難しいものでしたが、次々に映し出される美しい天体画像を鑑賞するだけでも壮大な宇宙を感じることができました。 |
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第二部: 10分で分かる宇宙の話×3本
@「宇宙図」で宇宙の全てを眺める
日本の国立天文台が中心になって2007年に発行された「宇宙図」には、最新の研究に基づく人間を中心にした宇宙の姿が、ポスターくらいの大きさの紙の上に描かれています。宇宙はどのように誕生したか、ガスから生まれ最後に爆発する星の一生について、人間の材料である元素(原子)はどこから来たのか、巨大隕石の衝突や生命誕生などの地球史における大事件、太陽系の遙か彼方に第二の地球を探す系外惑星探査についてなど、宇宙に関する最新の研究成果が満載です。そんな宇宙図について解説し参加者全員に一枚ずつ配布しました。自分の部屋の壁に貼ってときどき眺めることで、我々が住む宇宙の姿が少しずつ分かってくると思います。 |
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A宇宙人を捜そう!〜SETI@home〜
SETI(セチ:Search for Extra-Terrestrial Intelligence)とは、地球外知的生命による宇宙文明の存在を検知しようとする研究の総称です。その中で最も大規模に取り組まれているのは、電波望遠鏡で受信した宇宙からの電波を解析し、地球外知的生命から発せられた電波を探すプロジェクトです。その一つであるSETI@homeは、インターネットに接続された世界中のパソコンを使って電波解析を行う大規模なプロジェクトで、インターネットに接続されたパソコンがあれば誰でも参加できます。ネット上で登録をすると中米プエルトリコにあるアレシボ電波望遠鏡で受信した宇宙からの電波の一部と、それを解析する専用ソフトがダウンロードされ、間もなく自分のパソコンで電波の解析が始まります。数年前からSETI@homeに参加している私のパソコンを会場に持ち込んで、電波解析中の画面を見てもらいました。現在世界中で約500万人が登録し、この瞬間にも世界中のおそらく数十万台ものパソコンが電波の解析を行っています。 |
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B4次元デジタル宇宙ビューワ“Mitaka”
東京都三鷹市にある国立天文台で生まれたシミュレーションソフト“Mitaka”。観測によって得られた天体データを元に、宇宙空間を“空間3次元”+“時間1次元”の4次元で再現します。皆既日食が見られた2009年7月22日の地球を見てみると、日本の近くにぼんやりとした月の影(この中で日食が見られました)が映りゆっくりと東に動いています。2010年6月の地球帰還直前の小惑星探査機はやぶさから進行方向を眺めていると、やがて青い地球が自転しながら近づいてきます。土星の衛星タイタンの地表で水平線を眺めていると、美しいリングを持った巨大な土星が上ってきます。地球の外側を公転する火星にどんどん近づいていくと、赤茶けた火星の表面にやがてたくさんの火山やクレーター、太古の川による浸食地形などが立体的に見えてきます。とにかく素晴らしい!!! 図書館の生徒用パソコンに入っていますので実際に操作してみて下さい。簡単な操作マニュアルも置いてあります。
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■生徒の感想■
○昔の望遠鏡がとても貴重で限られた人物しか空を見られないような時代に比べて、今は誰でも広大な宇宙をインターネットでマウスをクリックするだけで見られるような時代になっていて、その時代に自分がいることを幸せに思います。また誰でも自宅のパソコンで宇宙人探しができるソフトがあるのが非常に興味深かった。もし自分のパソコンが手がかりをつかむと自分も宇宙人を見つけた関係者になれるというのが、宝くじのようなロマンにあふれていておもしろいですね。
○SETI@homeを使うことで自分も宇宙人探しができるっていうのはおもしろいなって思った。ぜひいつか自分も参加したい!! ガリレオが望遠鏡を使って星を見てから400年経った今、彼の時よりはるかに宇宙のことが分かるようになったので、私が生きている間にもどんどん技術が発展し、今よりももっともっと沢山のことが分かるようになって欲しい!! 「Mitaka」はすごい!! こんなソフトがあるなんて本当に技術はすごいなーと思った。また自分で見てみたいと思った。 |