文化の力をはぐくむ「京育」推進事業

               日本画に挑戦



 5ヶ月間にわたって取り組んできた日本画制作も、ようやく完成を迎えることができました。完成した作品は峰高展で発表し、保護者の方々をはじめ御高覧いただいた方々にたいへん好評をいただきました。

 2月に入り岩絵の具での彩色が始まると、その発色の美しさに感動しました。色を重ねるごとに思いがけない効果や色の深みが生まれ、一筆一筆色の重なりを確かめながら描くことを十分に楽しみました。

 日本画制作を通して、普段の制作活動とはまた違った表現方法を体験できたことは、大変価値あることでした。日本が育んできた美意識とその表現に接することでそれぞれの感性を高めることができました。

 淺田先生には長きにわたってお世話になり、一人一人の個性を大切にしながら、ひとつひとつ丁寧にご指導いただきました。このような貴重な体験をさせて頂けたこと、改めて感謝申し上げます。

  
 
「赫」


「貝殻」


峰高展での展示の様子





 新年を迎え、日本画の制作も本格的になってきました。

 ・下絵のトレース   (泥絵の具を使って、下絵をパネルに写しとります。)
 ・骨書きをする     (薄墨を作り、下書きの線を筆で丁寧になぞります。)
 ・薄墨をつける     (薄墨を使い、全体の陰影をつけます。)
 ・胡粉をひく      (胡粉と呼ばれる粉を水で溶いたものを画面全体にひきます) 
 ・泥絵の具で彩色  (はじめに黄土で調子をつけ、彩色を進めます。) 
 
 上記の手順で制作を進めています。日本画は常に高い集中力と丁寧な作業が求められます。講座が終わる頃にはみんなくたくたですが、モチーフとしっかりと向き合える有意義な時間となっています。

  今後は泥絵の具での彩色を経て、岩絵の具での彩色へと進みます。少しづつ完成に近づいています。 

   泥絵の具を使って、パネルに下書きを写します。    薄墨を使って下書きをなぞります。(骨書き)            胡粉を乳鉢ですります。
        胡粉をひいていきます。
          岩絵の具の剥落を防ぎます。
  泥絵の具の黄土を使って調子をつけます。
   2本の筆を手際よく使いこなします。
    泥絵の具を使って彩色します。
      色がつき一気に華やかになります。




 
 12月中旬、京都市美術館で開催中の「日展」を鑑賞しました。短い時間でしたが、「本物」を間近に見ることができ、とても良い時間になりました。これから挑戦する日本画の、様々な表現を知り、作品のイメージを膨らませました。

 午後からは、京都にある日本画画材専門店「放光堂」にて画材を購入しました。ところ狭しと並んだたくさんの岩絵の具の中から、吟味を重ねて必要な色を選んで行きます。色の豊富さと、美しさに圧倒されました。
 
 その後、京都嵯峨芸術大学を訪問し、日本画制作の様子や作品を鑑賞させていただきました。また、仲准教授にご指導いただき、「鳥獣戯画」の模写を体験しました。
 普段なかなか接することのない大学生とのふれ合いや、日本画制作の現場を見せていただくなど、生徒にとってとても刺激的な時間となりました。

     たくさんの岩絵の具の中から、自分の
      絵にぴったりの色を探し出します。
    岩絵の具は、大きなビンに入っています。
    必要な量を量り売りしてもらいます。
     これが細かく砕かれて、岩絵の具
      になります。
      仲准教授に、日本画についてお話して
      いただきました。


    日本画の中でも、修復の分野の展覧会を
    鑑賞しました。


     模写のワークショップに参加しました。
      慎重に、ゆっくりと筆を進めます





 文化の力を育む府の推進事業「京育」の一環で、峰山高校美術部を対象に
日本画講座が開かれています。

 講師の淺田さんの指導のもと、何枚ものスケッチを経て、ようやく構図が決定。どのような色味で着色するかを考えます。
 スケッチと同時並行で行ったパネル貼りでは、初めてどうさ引き(三千本膠とミョウバンの水溶液を和紙に塗布する)を体験しました。膠独特のにおいに驚きながらも、丁寧に作業を進めました。
 
 

     どうさは、岩絵の具を定着させるための
      下地です。
    自分の和紙に、丁寧に塗っていきます。
     モチーフをよく観察して、スケッチ
      します。

   

                  


 文化の力をはぐくむ府の推進事業「京育」の一環で、峰山高校美術部が日本画に挑戦することになりました。講師は京丹後市久美浜町の日本画家、淺田規久子さんです。淺田さんの指導のもと、スケッチから岩絵の具選び、彩色を経て、2月までに1枚の日本画を完成させる予定です。

 10月中旬、淺田さんの山荘アトリエで開校式が行われ、美術部員6名が参加しました。岩絵の具や膠、筆など日本画を描くための道具や、日本画壇で活躍した土田麦僊の掛け軸を鑑賞しながら、日本画の魅力について語っていただきました。初めて見る「本物」に、生徒は興味津々でした。

 淺田さんには計8回お世話になり、日本画の描き方について指導していただきます。完成した作品は、展示会で発表する予定です。

  
   
     日本画は、石から作られた
     岩絵の具を使って着色します。
     手本のスケッチを見せていただき、
     作品のイメージを膨らませます。
     本物の日本画を間近に見せて
     いただきました。
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