屋上緑化拡大中
                    (自然環境コース3年生の取組紹介)       
                                  <平成18年6月>

○ 本校の自然環境コースでは3年生の環境保護の授業でヒートアイランド対策として注目されている屋上緑化に取り組みました。

 平成17年度はサイエンスパートナーシッププログラム(SPP)の支援のもと、土の代わりに間伐材をチップ化して作られた軽量基盤を用いて3m×3mに芝生を張りました。この軽量基盤を用いた工法は非常に簡単で、屋上に防水・防根シートを敷いてその上にこの基盤を敷きつめ、その上に芝生を載せるだけです。生徒19人(男子12人、女子7人)で約2時間で作業完了しました。ただし基盤の費用が約12万円もかかりました。ブロックは学校内にあったものをつかったので0円、防水・防根シートと芝生で約1万円、計13万円ほどかかりました。
芝生以外にトロ箱に花を植える緑化も行ないました。トロ箱はスーパーで無料でもらって来ました。花はホームセンターで苗を買ってきました。

 屋上の表面温度測定をしたところコンクリート露出部分は42.1℃、芝生部分は35.2℃、トロ箱部分は35.6℃、人工芝(比較用に横に敷いてみました)は46.3℃となり、植物による温度抑制効果が見られました。今後は1日の温度変化の様子等を測定していく予定です。

 続いて費用をかけない軽量化に挑戦をしました。校内に生えてきた竹を伐採して水質浄化実験用の竹炭をつくり、炭にできない枝や葉をチップにしました。この竹チップを土に加えることで土の使用量を減らして軽量を図りました。竹チップが21kg、土が320kgでした。これも生徒19人作業をして約2時間で完了しました。費用は芝生とシート代で1万円かかりませんでした。



 今年は竹チップの量を増やすことで一層の軽量化を試みました。竹チップの量は45kg、土は290kg使用しました。前回の竹チップを使った時に比べて6kgの軽量化です。

 トロ箱にも新たな苗を植えました。昨年度苗を植えた後しばらくすると花が雑草に圧倒されたので雑草の抑制と水分の保持のためのマルチングとして土の上に竹チップを敷きました。