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「耕心」〜 知恵を耕し、心を耕す 〜

 

ようこそ久御山町立久御山中学校へ

 

 久御山町は、宇治川と木津川に挟まれ、豊かな自然に恵まれた平坦な地形のまちです。かつては、万葉の古歌にも詠まれ、満々と水を湛えていた巨椋池は、魚介類が豊かに棲息し、沿岸の村々では漁業が営まれていました。昭和16年に国営の干拓事業が行われ、のどかな田園風景に変わりました。

 その一方で、近年、第二京阪道路や京滋バイパス等の幹線道路網が整備され、久御山ジャンクションを起点に東西南北につながる交通拠点として、また、京都、大阪間の立地条件を生かした活発な産業活動が展開されています。その久御山町の南西部の田畑に囲まれた静かな環境の中に本校は位置しています。

 

 本校は、保護者や地域の方々の熱心な支援に支えられ、「生涯にわたる学習の基盤を培い、創造性と国際感覚を身に付けた生徒の育成」を教育目標に、様々な実践や研究に取り組んでいます。また、平成23年4月から、本町を1つのキャンパスと見立てた「久御山学園」がスタートし、保幼小中の一貫的な教育の充実を図り、希望進路の実現100%を目指す教育を推進しています。

 

 本校の特色ある取組として、オーストラリアの姉妹校であるワーウィック・ハイスクールとの交換留学が約20年間続いています。更に昨年度から、コミュニケーション能力の向上を目指し、英語検定の全員受験を実施しました。また、平成25年度から、保護者及び地域住民の学校運営への参画を進めるコミュニティスクールの取組を進めています。

   

 このホームページを通して、積極的に学校の情報や行事、部活動等での生徒の活躍の様子をお届けします。

これからも、保護者・地域の皆様とともに歩む学校づくりと特色ある教育活動を展開してまいりたいと考えておりますので、今後ともご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

 

 平成28年4月1日、南亮司校長が着任しました。今後、このページも更新します。よろしくお願いします。 

                                                   

  平成28年度 入学式式辞

 

 春爛漫、目をつむって深く息を吸い込むと、新しいエネルギーに満ちあふれる朝、この春のよき日に、久御山町長信貴康孝(しんきやすたか)様をはじめ、多数の御来賓の皆様、保護者の皆様の御臨席のもと、本校第42回入学式を挙行できますこと、大変うれしく思います。高段からではございますが、厚くお礼を申し上げます。

 さて、140名の新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。先ほど担任の先生から名前を呼ばれ、しっかりと返事をして起立する皆さん一人一人の表情を見ていますと、新しく始まる中学校生活への大きな期待や、意欲を感じとることができ、大変うれしく、また頼もしく感じました。さあ、これからあなたの物語が始まります。

 

 そこで、皆さんの入学に際し、二つのことをお話したいと思います。

 

 まず一つ目は、「耕心」(たがやすこころ)という言葉です。久御山中学校で学校生活を送る上での大きな柱にしてほしいと思います。校門を入って左のところに石碑が建っているので気づいた人もいるのではないかと思いますが、「耕心」とは心を耕すということです。心を耕すというのは、辞書には載っていないかもしれません。普通、耕すという言葉は、畑を耕す、土を耕すという時に使われます。土を耕すことで土の中に適度な空気を含み、野菜の根が伸びやすく、また柔らかくなることで、根が土から水分や様々な栄養分を吸収しやすくなります。畑の土を耕すことで野菜が元気に育ちます。「花よりも花を咲かせる土になれ」と言われた高校野球の監督もおられます。新入生の皆さんも、毎日の学校生活で、しっかりと智恵を耕し、心を耕して、自分のもっている可能性を精一杯伸ばしてください。

 

 二つ目は、継続する力です。今年度から新たに「皆勤賞」を設け、3年後の卒業式で表彰したいと考えています。一日も休まずに、学校に来る。言葉で言えば簡単ですが、これがなかなか難しいことです。風邪を引くこともあれば、熱を出してしまったり、時には心が疲れてしまうこともあるかもしれません。本人のたゆまぬ努力や強い意思はもちろん、家族の支えなしでは絶対にとれない賞です。この賞は、これからの人生の中で、自分の自信となり、ブレない自分を作る軸になるものと思います。この「皆勤賞」が、今日は休みたいなあと思ったとき、心が折れそうになる自分に「頑張れ」と背中を押してくれる、目標のようなものになってくれるものと信じています。さあ、みんなにチャンスがあります。「継続は力なり」です。 

 

 あとになりましたが、保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。すでに子どもたちは多感な思春期に入っており、自分探しをする時期と言われる青年期に向かう、大切な3年間をお預かりすることになります。

 学校が多くのスポットライトが当たる舞台であるならば、家庭は緊張を解きほぐす楽屋にたとえることができます。地域の方々は大道具や小道具になるでしょうか。子どもたちが舞台で力一杯の演技ができますように、楽屋や舞台裏でのサポートをお願いいたします。

 最後に、われわれ教職員は、子どもたちの夢を応援するために、久御山学園の趣旨をしっかりと踏まえ、幼・保・小・中一貫的な教育の充実を図り、ほめる文化、認める文化を大切にし、やってみせの精神で、「スピード」「パワー」「ハート」を合言葉に、頑張る覚悟でございます。

 新入生140名の入学を祝し、本校での活躍を祈念して式辞といたします。

 

              平成28年4月8日 久御山町立久御山中学校長 南 亮司                                                                                     

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