2年生航海船舶コース
9月集中実習


  9月8日(火)〜10日(木)の3日間、実習船「みずなぎ」に乗船して底曳網漁業実習を行いました。
  今回の実習は、2年生にとって初めての漁業実習でした。
  日程や内容をログブック形式で紹介します。
9月8日(火)曇り 一時雨 時化
09時06分 本校桟橋出港   初めて底曳網漁業実習を行う。栗田湾は穏やかであったが、沖合は強風のため波が高く、船酔いする生徒が続出する。
11時10分 底曳網漁業実習   経ヶ岬沖において、2回実施。漁獲した魚は魚種別に仕分け、尾数と重量を測り、体長測定のためのパンチング作業を実施する。また、エチゼンクラゲを排出する改良網の成果が確認できた。
16時30分 海洋観測   経ヶ岬沖のAラインを表面水温測定とSTD観測を実施する。5月の用船実習で経験した内容が実践で生きた。
20時22分 伊根港入港・停泊   

9月9日(水)曇り 波高し
05時15分 定置網漁業体験   伊根浦漁業(株)の御配慮をいただき、早朝より定置網漁業体験を実施した。この間、漁業者の方と交流し、漁業に関する職業観を学ぶ。底曳網とは異なる、生きた魚を見ることができて感動する。
09時45分 底曳網漁業実習   昨日に引き続き、経ヶ岬沖において2回実施する。本日は各種作業については手際良くなるも、船酔いする者が引き続き多い。
16時30分 海洋観測   前日やり残したAラインを調査する。
21時11分 宮津港入港・停泊   20分の下船時間を使って食料品を調達する。

9月10日(木)晴れ曇り やや波あり 午後海穏やか
07時00分 出荷作業   2日間で漁獲した漁獲物を選別し、氷を詰めて京都府漁連宮津支所に水揚げする。
07時51分 宮津港出港   三度、経ヶ岬沖へ向け出航する。
09時20分 底曳網漁業実習   経ヶ岬沖において、今回最後の底曳網漁業実習を行う。3日目に入り心身ともに疲れているが、若さで最後までやりきる。この感覚を身に付けるのも船員や漁師になるための第一歩。
12時20分 海洋観測   由良側沖ラインを合計8回観測する。由良川河川水の流入について調査する。データは今後解析し、研究成果につなげる。
14時13分 本校着岸・船内清掃   「乗船前より美しく」をモットーに隅々まで丁寧に掃除し、船員に確認していただき、合格が出るまでやりなおす。
15時00分 海洋市場   本校の特設会場にて、本日の漁獲物を地域の方に販売する。また、接客態度を身に付けることもできた。今回は漁連に出せない魚を船上で加工し、販売した。
17時00分 下船テスト   今回の下船テストは、漁獲物の魚種20個の名前を記入。このテストで65%以上得点しなければ下船が許されない。1回目で合格したのは3名、残りは再テストで合格するまで勉強する。1時間半後に再テストし、全員合格する。
18時45分 解散   全員無事、初めての底曳網漁業実習を終えることができた。