3年生航海船舶コース
6月集中実習(国内航海)

  6月8日(月)、3年生航海船舶コースの16名が実習船「みずなぎ」に乗船し、国内航海に出発しました。
  例年、ロシアのナホトカへの国際航海を実施していますが、今年度は新型インフルエンザの影響により、国内航海になりました。

  このページでは、実習船「みずなぎ」より送られてくる定時連絡を掲載します。


6月19日(金)

  今朝7時に本校桟橋に着岸し、9時から帰港式でした。
  全員無事で、実習生代表の村上 幸平くんは、「天候不順が続き、船酔いで苦しかったが、三陸沖でラッコやアザラシを見ることができて、元気をもらいました。12日間の経験を今後の学校生活や進路に活かしたい。」と述べました。

6月18日(木)

17時の定時連絡
  現在、能登半島沖の舳倉(へくら)島の東10kmを速力12ノット(時速約22km)で航行中です。学校まで160マイル(約300km)の地点です。
  本校桟橋には予定通り、明日の9時帰港予定です。
  生徒は全員元気です。

8時の定時連絡
  昨夜、函館港での風速が7〜8mで、波も高くなりつつあり、少し不安でしたが、現在は風速2mでなぎです。
  緯度の関係か、温かくなってきました。
  生徒の体調もよく、食事も全員取ることができました。

6月17日(水)

17時の定時連絡
  下船テストの不合格者は10時半までかかって、やっと合格できました。
  疲れて船に残った生徒も数名いましたが、その他は函館市内へ向かい、全員15時にはみずなぎに帰ってきました。
  16時より各自役割分担に入り、17時には出航です。
  海が荒れないことを祈るばかりです。

8時の定時連絡
  昨晩は各自夕食を済ませ、全員20時の時間厳守ができました。また、21時のミーティングでは、東京から函館までの間、全員が航海当直の役割をしっかりと果たせたことを評価しました。
  生徒たちは、函館市内での自由時間をかけて、下船テストの合格を目指します。

6月16日(火)

17時の定時連絡
  下船テストは無事に全員が合格し、9時から北海道大学水産学部で講義を受講しました。
  その他、元町通り、函館山、五稜郭公園、トラピスチヌ修道院などを視察しました。
  夕食は各自で取ることとし、20時にはみずなぎに集合です。

8時の定時連絡
  今朝5時に函館港に入港しまし、5時20分に函館西埠頭に無事着岸しました。気温は10度で、非常に寒いです。
  朝食前の時間を使って、下船テストに向けて多くの生徒が勉強をしていました。
  本日は北海道大学水産学部や函館市内の見学を予定しています。

6月15日(月)

17時の定時連絡
  11時過ぎに気仙沼沖を通り過ぎ、現在は岩手県宮古市の北東26マイル(約48km)を航行中です。
  天気は晴れですが、少し肌寒いです。
  生徒はワッチ(航海当直)と食事当番以外は部屋で休んでいることが多くなりました。多くの生徒が船酔いのため、昼食を食べることができなかったようです。

8時の定時連絡
  昨夜20時から23時頃の天候は雨時々雷で、視界の悪い状態でしたが、うねりはほとんどありませんでした。24時頃には霧も晴れました。
  生徒は疲れのせいか、夕食が食べられない生徒が多くいるので、おかゆを一口でも食べるよう指導しています。
  現在、仙台沖を航行中です。晴れており、視界良好、うねりは3ですが、太平洋としては穏やかです。

6月14日(日)

17時の定時連絡
  10時半頃、浦賀水道を抜けた頃から、波が高くなりました。
  現在は千葉県九十九里浜沖25マイル(約46km)を航行中です。
  うねりは3、視界は3マイル(約5.6km)で、雨も降っており、見張りに注意が必要です。

8時の定時連絡
  実習の前半が終了したということで、昨夜のミーティングでは引率教員や船長から講評をしました。後半も気を抜かずに、事故等なく実習を終えたいと思っています。
  体調が悪くて下船していた生徒が、今朝4時に合流することができました。
  今は、8時出航に向けて準備中です。

6月13日(土)

17時の定時連絡
  下船テストは全員合格し、午前中は船の科学館を見学しました。
  午後はレスリング部の試合に出場する生徒と別れ、品川水族館を見学しました。
  4時間ほどの自由時間が与えられ、20時にはみずなぎに集合しました。

8時の定時連絡
  早朝4時に浦賀水道を通過し、6時半に東京湾に入港しました。レインボーブリッジの下を通過し、6時45分に着岸しました。
  生徒は全員元気で、8時半から下船テストを受験します。全員合格すれば良いのですが・・・。

6月12日(金)

17時の定時連絡
  現在、静岡県の御前崎の南を8.0ノット(時速約14.9km)で航行中です。
  良い天気で、視界も良好です。六分儀を使って船の位置を調べる実習を行いました。
  船酔いする生徒が多く、水分補給をしました。
  明日は明るくなってから、浦賀水道を通り、いよいよ東京湾入港です。

8時の定時連絡
  昨夜は18時に神戸港を出航し、夜中1時頃に潮岬を通過しました。東京まで行けると判断し、航行を続けています。
  現在、名古屋沖78マイル(約140km)の地点を9.4ノット(時速約17.4km)の速度で航行中です。
  天気は良いのですが、うねりは5もあるので、船酔いする生徒が多数出ています。

6月11日(木)

17時の定時連絡
  神戸港に停泊中です。近くには海王丸、日本丸、銀河丸が停泊中です。
  18時出航、20時友ヶ島水道、23時潮岬沖を通過予定です。
  潮岬に向かうまでに、東京まで航海を続けるか判断をしようと思います。
  太平洋の波は高く、船酔いする生徒が増えていますが、それ以外の体調不良はないようです。

8時の定時連絡
  昨夜は神戸港でアンカーを打ちましたが、船はかなり揺れました。
  低気圧に伴う前線は紀伊半島沖にあり、神戸港の風速3.5m、友ヶ島3.0m、潮岬4.0mと穏やかです。
  東海海域が昨夜20時に風警報から強風警報になり、今後の実習が心配されます。

6月10日(水)

17時の定時連絡
  11時には丸亀港沖、11時30分瀬戸大橋を通過しました。
  14時15分頃より、船の揺れを強く感じます。
15時頃には風速19.9m(台風並)を記録しました。
  低気圧が近づいてきたので、18時頃に神戸港沖にアンカーを打つことにしました。

8時の定時連絡
  朝5時に出航し、7時15分に来島海峡航路に入りました。
  本州と四国を結ぶ高速船やモーターボート、漁船などが多く、緊張しました。
  船酔いのひどい生徒にはおかゆやスポーツ飲料を摂らせ、脱水状態になるのを防ぎます。

6月9日(火)

17時の定時連絡
  微熱がある生徒や船酔いする生徒もいますが、おかゆなどを食べて、皆元気です。
  12時30分に国際信号旗(第1代表旗とE旗)を掲げ、関門海峡に入りました。船が多く、全員が緊張しました。
  13時30分には関門海峡大橋の下をくぐり、海峡を無事抜けることができました。
  15時00分に宇部市沖を通過しました。
  現在、備後水道の入口を航行中です。

8時の定時連絡
  昨夜の食事は2名の生徒が船酔いのため食べられませんでしたが、20時〜24時及び0時〜4時の航海当直(ワッチ)はすることができました。
  生徒の当直は1班4名で行い、正直(正直:海図に現在位置などのデータを記入)、左舷・右舷見張り(他船や障害物の発見・報告、レーダーによる陸や船の確認)、操舵手(手動操舵)の役割分担を30分交代で行います。
  今朝の健康状態は全員元気で、萩港の沖を航行中です。

6月8日(月)

  出航式には多くの保護者や教職員、2年生航海船舶コースの生徒が見守り、華やかに行われました。
  糸井 博則 校長先生からは激励のお言葉をいただき、団長である二谷 益孝 副校長先生からのあいさつの後、実習生代表の原田 俊明君より日程の紹介や決意の言葉を述べました。
  伊藤 誠 船長から実習生の乗船を許可され、出航しました。
  本校生徒、教職員一同、航海の安全を心より祈っています。

17時の定時連絡
  速力11.8ノット 天候 くもり
  現在、香住港近くの余部鉄橋沖を航行中です。
  生徒全員、体調も良好です。13時30分に操練(船上での避難訓練)を行い、全員がきびきびと行動できました。



本航海の主な日程


6月 8日(月)本校 出港
 9日(火)関門海峡〜松山沖
10日(水)来島海峡〜潮岬沖
11日(木)潮岬沖〜伊豆半島沖
12日(金)伊豆半島沖〜月島埠頭 入港
13日(土)月島埠頭出航 犬吠崎沖
14日(日)金華山沖
15日(月)函館港 入港
16日(火)津軽海峡
17日(水)能登半島沖
18日(木)本校 帰港