3年生海洋科学科
6月集中実習

  海洋科学科では「京都府の漁業を活性化するにはどのような取組をすればよいか。」「未利用資源をどのように活用するか。」という大きな研究テーマを掲げ、これらの研究を通じて、大学に進学し、その後に対応する力を身に付けるために、10日間の実習に取り組みました。

刺網漁業実習・漁業士交流会

  京都府漁業士会の御協力により、舞鶴市竜宮浜周辺で刺網漁業実習を行いました。漁業士の方の指導の下、カワハギやカレイなどが漁獲できました。意見交流会では、漁業の魅力や海の水質の変化などについて教えていただき、海洋科学科で取り組んでいる未利用資源や地域活性化についての質問にも丁寧に答えていただきました。   刺網漁業実習でいただいた漁獲物や、4月の底曳網漁業実習で漁獲し、冷凍保管しておいたサメ類やニギスなどを用いて、食品製造の実習を行いました。


関連大学 訪問

  今回の集中実習では多くの大学訪問や校外施設の見学を行いました。生徒は熱心に話を聞き、些細な質問にも丁寧に答えていただきました。ありがとうございました。


  福山大学生命工学部付属マリンバイオセンターでは、小谷 知也 准教授より、海洋生物科学科の概要について説明していただいた後、付属水族館のバックヤードも見学させていただきました。
  また、愛媛大学農学部では、南予水産研究センター 高木 基裕 准教授より新しくできた海洋生産科学特別コースのカリキュラムについて、竹ノ内 徳人 准教授より入試方法について説明していただきました。


専門研究施設 訪問


  岡山県水産試験場栽培漁業センターでは、場長 池上 徹 様及び所長 近藤 正美 様より岡山県の海ではサワラの漁獲が減っていることを教えていただきました。近年、京都府でサワラの漁獲量が増えていることと何か関係があるのではないかと考えさせられました。


  玉野市立玉野海洋博物館(渋川マリン水族館)では、館長 坂口 誠 様より飼育員の方から生物の魅力を引き出せる展示方法の工夫や背の低い子どもたちへの配慮などについて詳しくお話ししていただきました。


  京都府農林水産技術センター・海洋センターでは、海洋生物部 部長 傍島 直樹 様より京都府の海洋環境と、海洋生物との関係、本校も取り組んでいるトリガイの種苗生産などについて説明をしていただきました。


  (独)水産総合研究センター宮津栽培漁業センターでは、場長 升間 主計 様より国レベルで推進されている栽培漁業の現状や今後の展望について説明していただき、アカアマダイが砂に潜って生活する様子も見せていただきました。

課題別研究活動




  専門研究施設を訪問して得られた知識を活かして、「トリガイ育成」、「水質浄化への取組」、「未利用資源の活用」、「金魚の種苗生産」、「カキ殻の有効活用」などについての研究を最終日の学習・研究成果中間発表会に向けて、班別に進めました。