2年生海洋科学科
9月集中実習

  9月18日(木)からと9月25日(木)からの2日間、2班に分けて底曳網漁業実習、定置網漁業実習と漁業士との交流会を行いました。この実習に向けて、京都府立海洋センターの職員の方から環境と資源に優しい底曳網についての講義を受けたり、実習船「みずなぎ」の伊藤船長から船内生活についての指導を受けるなど、事前学習を行いました。

  1日目は実習船「みずなぎ」に乗船して、底曳網漁業実習を行いました。
  2日目は京都府水産事務所、養老漁業株式会社の御協力の下、定置網漁業実習を行いました。その後、朝食をいただき、京都府漁業士会の代表の方との意見交流会を行いました。

前班(9月18日(木)〜19日(金))の様子

  9月18日(木)は台風の影響が心配されましたが、波は凪で生徒は船酔いすることもなく、底曳網漁業実習の漁獲物の調査(重量測定やパンチング)に参加することができました。



  9月19日(金)は早朝3時半に起床し、定置網漁業実習を行いました。3ヶ統目の漁場では、尾びれに傷のついたジンベイザメが掛かっており、生徒の歓声が上がりました。


  養老漁港では漁獲物の荷捌き実習を行い、朝食をいただきました。
  その後の漁業士の方との意見交流会では、原油価格高騰や地球温暖化の影響など、水産業を取り巻く切実な現状を知ることができました。

後班(9月25日(木)〜16日(金))の様子

  9月25日(木)は波の高さが1.5m、瞬間風速19mの風の中で、船酔いする生徒も多くいましたが、底曳網漁業実習を行いました。量は少ないものの、多くの魚種を漁獲することができました。生徒にとっては初めて目にする魚種も多かったようです。



  9月26日(金)は早朝4時に起床し、定置網漁業実習を行いました。1ヶ統目の漁場ではマカジキが漁獲され、漁業が命懸けであることを目の当たりにしました。また、船上でサワラとアオリイカの刺身をいただきました。


  今回の実習では漁獲物が多かったので、荷捌き実習も1時間以上かかりました。
  漁業士の方との意見交流会では、漁業士という職業の魅力や漁具の特性などについて詳しく語っていただきました。