第W章 幼児児童生徒の凶悪な事件から守るための点検項目例    

点検項目の一例
 危機管理
 マニュアル
○ 学校独自の危機管理マニュアルを作成し、子どもの安全確保対策等に
   ついて、教職員の共通理解を図り、緊急事態に備えている。
 情報収集
 把握
○ 不審者情報について、校内で教職員間の伝達方法を決めたり、職員会
   議等で取り上げるなど、教職員が共有できる体制を整えている。
 緊急時の対
 応に備えて
 




 
○ 安全担当者を校務分掌上明確にし、学校安全委員会などの校内組織を
   設け、安全に関する校内体制を整備している。
○ 教職員研修会等を開催し、防犯に関する知識・技能、応急手当や心の
   ケアの具体的な方法について研修を深めている。
○ 緊急連絡網(保護者用、関係機関用等)を整備している。
○ 不審者侵入を想定した防犯訓練を、教職員のみや子どもを含める等、想
   定を変えて実施し、その反省を対応に生かしている。 
○ 教職員間の情報伝達訓練や警察・消防署等への通報訓練を行ってい
   る。
 地域社会・
 保護者等と
 の連携
○ 警察等の関係機関、保護者、地域の人、近隣の学校・幼稚園等と連携し
   て、学校周辺における不審者の情報が把握できる体制を整えている。
 不審者を早
 期に発見す
 る体制

 





 
○ 不審者との区別をするため、教職員・保護者・来訪者の名札を付けてい
   る。
○ 教職員の校内の巡視体制を整えている。
○ 保護者・地域の人の協力を得て校内巡視等を行い、不審者を早期に発
   見する体制を整えている。
○ 「関係者以外立入禁止」の立て札や、看板等による案内・指示による順
   路、入口、受付等を明示している。
○ 職員室(事務室)から来訪者がわかるように工夫している。
○ 来訪者には教職員が声をかけ、用件を聞くなど、不審者かどうかの判断
   ができるようにしている。
○ 登下校時以外は校門を閉めるなどして、敷地や校舎への入口等を管理
   可能なものに限定している。
 登下校時の
 安全確保







 
○ 通学路の安全について点検し、安全管理に関する安全マップを作成し
   て、子どもや保護者に周知している。
○ 「こども110番のいえ」等、緊急避難できる場所を、子ども一人一人に周
   知している。
○ 万一の事態が発生した場合の対処法(大声を出す、逃げる等)を、子ども
   に指導している。
○ 保護者や地域の人によるパトロール等の協力を得て、子どもの安全確保
   に努めている。
○ 決められた通学路を通ることや、部活動等で帰宅が遅くなるときの安全
   確保について指導している。
 校内の安全
 点検・巡視
 
○ 校内において注意を払うべき箇所を定期的に点検し、子どもに注意喚起
   するとともに、教職員の具体的な役割分担(校内巡視等)を定め、授業
   中、休憩時間等における子どもの安全確保を図っている。
 校外学習・遠
 足等の学校行
 事における
 安全体制
 
○ 事前に現地の安全を十分に確認し、それに基づいた計画を作成し、子ど
   もに対する事前の安全指導を行っている。
○ 万一の事態が発生した場合の避難のしかた、連絡方法等についてあらか
   じめ定めている。
 学校開放日
 (授業日)の
 安全確保
 
○ 開放部分と非開放部分との区別を明確にし、非開放部分への不審者の
   侵入防止のための方策(施錠等)を講じている。
○ 安全確保について保護者や地域の人による積極的な協力を得る働きか
   けを行っている。
 学校周辺等
 における不審
 者情報への
 対応


 
○ 子どもの安全確保のため、警察へ通報し、警察官によるパトロールの協
   力を得る体制を整えている。
○ 子どもの安全確保のため、保護者や地域の人による学校内外の巡視等
   の協力を得る体制を整えている。
○ 学校、関係機関、保護者、地域の人が連携して、不審者の行動を把握す
   る体制を整えている。
 不審者による
 緊急事態発
 生時の組織、
 体制の整備







 
○ 緊急事態発生時の対応図等に基づき、直ちに教職員や子どもに情報が
   伝達され、子どもの安全が図られる組織、体制を整えている。
○ 警察、消防署等の機関に対し、直ちに通報できる体制を整えている。
○ 教育委員会に対し、直ちに通報できる体制を整えている。
○ 保護者に対し、直ちに連絡がとれる体制を整えている。
○ 負傷者等の全体の状況を把握し、速やかに応急手当、病院等への搬送
   ができる体制を整えている。
○ 登下校時や校外学習時において、緊急事態が発生した場合に、「こども
   110番のいえ」や地域の人が、子どもの避難誘導や通報を行う体制を整
   えている。
○ 緊急対応後、情報の整理と提供、保護者への説明等の事後対応や、再
   発防止対策の検討、教育再開準備、心のケア対制の整備を行うための
   事件・事故対策本部を、速やかに発動できるようにしている。
 学校の施設・
 設備面での 
 対策







 
○ 校門、囲障、外灯(防犯ライト等)、校舎の窓、校舎の出入口、鍵の状況
   等について定期的に点検・補修を行っている。
○ 防犯システムを設置している場合、作動状況の点検を行っている。
○ 不審者侵入時に凶器となるような物(調理器具、毒・劇物等)の安全な
   管理ができている。
○ 死角の原因となる障害物の有無や、不審者が容易に侵入できる可能性
   のある箇所について確認するとともに、改善を図っている。
○ 避難の妨げになる物が出入口や廊下に置かれていないか確認するとと
   もに、改善を図っている。
○ 危害を加えるおそれのある者が侵入した場合、一時的に隔離しておく場
   所(応接室、相談室等)を決めている。
 防犯教育
 
○ 学校の実態に応じて学校安全計画に位置付けられ、子どもの実態に応
   じて計画的に実施されている。