◆ プラン策定の趣旨 |
学校週5日制や新学習指導要領の実施など、教育を取り巻く環境が変化する中、豊か な心を持ち、たくましく生きる子どもたちの育成や学力の充実・向上を図る効果的な少 人数教育の在り方について、具体的な充実策を策定し、保護者の学力低下等への不安感 の払しょくを図り、着実な教育改革を進める。 |
◆ 京都式少人数教育 |
□ 現状と課題 1 現状 |
小1年 2年 |
2人の教員によるきめ細かい指導。配置は30人を超える学級を基本とするが、各学校の状況に応じて弾力的に運用 |
小3 〜中学 |
学校の児童生徒の状況に応じて、少人数授業、ティームティーチング、少人数学級を市町村教育委員会が選択して実施できるように教員を配置 |
2 課題 |
義務教育9年間を見通して、学年の特性や児童生徒の発達段階に即した効果的な指導方法や柔軟な指導体制により、一人一人を一層大切にしたきめ細かな指導を更に進め、学力向上を図ること。 |
□ 施策の基本方向 |
1 | 小学校低学年については、生活・学習習慣の確立を図るため、学級を2人の先生で指導する柔軟な指導体制の充実を図る。 |
2 | 小学校中学年以上については、基礎・基本の確実な定着による学力の向上を図るため、興味・関心や習熟の程度に応じた少人数授業に加え、少人数学級も組み合わせて、学校や児童生徒の実態に応じた、一層効果的な教育を充実する。 |
3 | 小学校から中学校への円滑な接続を図るため、小学校高学年においては、実験や実技を伴う教科について、専科指導を推進する。また、中学校1年生においては、特に英語、数学について、少人数授業の充実を図る。 |
4 | 小・中学校において、個別学習プログラムを充実するなど、きめ細かな指導により、基礎学力の定着を図る。 |
□ 重点施策 府内市町村教育委員会と協議しながら、次のことを推進します。 |
小学校から中学校への円滑な接続を図るため、 | |
1 |
小学校高学年において、実験や実技を伴う教科(理科等)の専科指導を推進する。 |
2 |
中学校1年生において、特に英語、数学の少人数授業を充実し、基礎学力の定着を図る。 |
◆ 地域で子どもを育てる環境づくり(学校週5日制) |
□ 現状と課題 1 現 状 |
1 |
体験活動等情報センター
体験活動やボランティア活動の情報提供、ボランティアの登録及びコーディネートを実施
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2 |
京のわくわく体験推進事業
障害のある子どもをはじめすべての子どもたちを対象に、地域において京都らしい取組を取り入れた体験活動を実施
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3 |
土曜日子ども活動支援事業
府立高校や小・中学校の施設を活用し、読書・パソコン・スポーツ等の体験活動や学習活動を実施
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4 |
総合型地域スポーツクラブでの活動
各地域において、年齢を問わず参加できるスポーツクラブの育成を推進
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5 |
心身障害児季節療育支援事業(知事部局実施事業)
養護学校に在籍する子どもたちが、夏休み等の長期休業期間に様々な活動を実施
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6 |
青少年社会貢献活動促進事業(知事部局実施事業)
青少年が行う福祉活動や環境美化活動に対する支援
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2 課 題 |
府、市町村、関係団体等が緊密に連携し、子どもの自主性をはぐくむ継続した 体験活動等モデルとなる取組を府全域に波及させることにより、地域で子どもを 育てる環境づくりを充実すること。 |
□ 施策の基本方向 |
府内全域を対象とする事業を実施するとともに、市町村や関係団体が地域の教 育資源を活用して実施する取組を府全域に波及させ、地域で子どもを育てる環境 づくりを支援する。 | |
1 | 広域的な体験活動やボランティア等に関する情報提供や事業を実施する。 |
2 | 市町村や関係団体が参考となる取組の情報を提供する。 |
3 | 高校生や地域の人材を活用したボランティアやコーディネーターの養成と 資質向上を図る。 |
4 | 市町村や関係団体と連携し、地域の人材や学校施設等の教育資源を活用し たモデル事業を実施する。 |
□ 重点施策 府内市町村教育委員会と協議しながら、次のことを推進します。 |
地域で子どもを育てる環境づくりを支援するため | |
1 | 体験活動やボランティア等に関する情報提供の充実を図る。 |
2 | ボランティアやコーディネーターの養成と研修機会の充実を図る。 |
3 | 地域の教育資源を活用したモデル事業を実施する。 |