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11 コミュニケーションに偏りのある子どもの手立ての例
[A] 言語発達の幼さ
子どもの言語発達レベルに即して対応する。
◆何を言ってるのか分かりにくい→順々にゆっくり聞いていく。
◆本人の話す内容を5W1Hに整理し直して確認する。
◆ことばを文字に置いて確かめる。
◆1問1答から、ことばのキャッチボールを楽しい経験にする。
(cf:ミラリング→モデリング→エキスパンション(注)の流れ)
◆語彙が少ない場合、似たことば、別の言い方で応答して聞かせる。
◆ことば遊びの機会を増やす。(ことばあつめ、しりとり、なぞなぞ など)
◆その子どもの気持が理解できる仲間づくり、クラスづくりをする。
 
[B] 推論領域=語用論の問題
◆いろいろな場面ごとに、「学習」として教える。
◆自分の言動が相手にどう思われるかわからないためトラブルになるケースでは、具体的に、「誰に対して、どのようなことを言ってはいけないのか」「このような場面では、○○と言うほうがよい」等教える。
◆言外の意味や暗黙の前提・表情理解が苦手とわかったら、そのうちわかると期待せず、教えるべき内容と考える。具体的で明快な表現、視覚的な手がかりを添える等の工夫をする。状況に合わせて、表情の意味等も丁寧に説明する。
 
(注)言語心理学的技法
ミラリング:子どもの行動をそのまままねる。
モデリング:子どもに新しいことばのモデルを示す。
エキスパンション:子どものことばを意味的、文法的に広げて返す。

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