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10 友だちづきあいが苦手な子どもの手立ての例
[A] 社会性の発達の幼さ
◆子どもの対人面の発達がどの段階にあるのか考える。
ex:「一人遊び」「二者関係の成立は?」「三人以上の遊びはできるか?」
何人程度なら活動しやすいかを見つける。
◆本人が参加しやすい集団の大きさで、関わる力をつけながら、学年等の集団活動場面では、参加しやすい配慮をする。
◆不適切な関わり方(たたく、暴言等で関わる等)が見られる場合、望ましい関わり方を示して学習させる。(「○○○と言って声かけをする」等)
◆うまく関われない子も、友だちを求めていることを理解する。
◆子どもによっては離れている方が楽な場合もあるので、強制はせず本人の思いを聞き取る。
 
[B] 関わって遊ぶことの経験不足
◆社会性の発達の幼さにより、その発達段階に合った遊び、集団との関わりができないため、同年齢では遊びに入りにくい。年齢に限定せず、本人が余裕を持って楽しめる対等関係の遊び集団をみつける。
◆大人が一緒に関わって遊び、過度に不利な状況にならないようルール等を調整し、「一緒に遊んで楽しい経験」を積ませる。
 
[C] 人との距離感が取れない(表情が読めない)等
◆関わり方のスキルとして教える。
ex:遊びや一緒に活動する場面で相手の表情や気持ちを読み取ることが苦手なため、自己中心的に思われたり、集団から浮いてしまったりする。活動の中で、このような場面がみられた時に、その場面を使ってロールプレイする。
◆表情と共に相手の気持ちを集団の中で教えていく。
ex:本人には、「相手の気持ちがわからない時には、相手の人に直接聞くといいよ。」周囲には、「○○ちゃんが聞いたらはっきりと気持ちを教えてあげよう」と指導する。
 

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