Q3 カウンセリングを受けると、どうなるのですか?
当センターには、子どもから「友達関係がうまくいかない」「親や先生は登校するように言うが、どうしても学校に行けない」「自分の性格を変えたい」「いじめにあって傷ついた」などの相談が寄せられています。
保護者の方からは「子どもが学校に行かなくなった」「子どもの気になる行動にどのように接してよいのかわからない」「ダメだとわかっているのに、どうしても子どもを叩いてしまう」などの相談が多くあります。
こういうとき、カウンセリングを受けると、それまで見えなかった自分が新しく見えてきたり、「重い嫌な感じ」が楽になることがあります。
そして何よりも、一人ではどうしようもない悩みや不安の中に、ややもするとおぼれてしまいそうになる自分自身を、少しでも理解しようと努力し続けていてくれるカウンセラーの存在自体が大きな支えになります。
もちろん、そう簡単に自分の悩みや不安が改善できることはありませんが、少し肩の荷を降ろして楽に自分と向き合う構えや方法が一緒に探せたり、自分の置かれている状況や自分の言動の意味するものを一緒に考えることができるようになります。
当センターが行っている教育相談は「心の相談」ですから、相談に来られる方は何らかの心の問題について相談したいという場合がほとんどです。
けれども最近では、今、問題は特に感じていないけれど、自分の人生をより深く考えたり、ゆっくりと自分の「こころ」を見つめたり、自分の「こころ」の成長のためにという目的でカウンセリングを受ける方もあります。自分のための時間をゆっくりと使って自分を見つめ直し、あるがままの自分を受け入れられたとき、きっと大きな安らぎと可能性を見つけられるでしょう。
自分自身の生き方や人生について見つめ直したいという中・高校生も当センターには来談しています。