Ｑ１ 「カウンセリング」って何をしてくれるのですか？
まず、「じっくりと、そして素直に話を聴いて」くれます。
これはストレスを軽減したり、心を軽くしたり、楽にするための第一級の心の仕事です。
たったそのくらいの仕事だったら、誰にでもできると思われるかもしれませんが、これがなかなかできることではないのです。もし、聞き上手な友人や家族、親兄弟が聴いてくれるのであれば、それに越したことはないのですが、日常の生活の中では実際のところ、時間的にも心理的にも、そう簡単にできることではありません。
きちんとしたトレーニングを長年積んでいないと「じっくり素直に話を聴く」ということは、並大抵にできることではないのです。それができるようにプロのカウンセラー（臨床心理士）は膨大な量の学習と体験を積んでいます。
「じっくりと素直に相手の話を聴く」ということは、相手がそのことをどんなふうに感じていて、どのようにやろうと思っているのか、第三者の立場のカウンセラーが「我がことのように」感じながら聴くということです。これが例えば当事者の身内の方であれば「我がことそのもの」になってしまったり、他人であれば「人ごと」になってしまったりすることもあります。
また、話された内容や事実だけを聴いていたり、相手の言動の表面に現れたものだけを聴いているような場合には、相手の「こころ」に添って「じっくりと素直に」聴いているとは言えないのです。