校長コラム No。6
「定時制・間人分校の特色」
−網野高校定時制課程の過去と現在−
昭和23年9月1日、網野高校定時制課程の開校式がおこなわれました。このとき設置されたのは網野本校(夜間定時制)、間人分校(夜間定時制)、宇川分校(昼間定時制)の3校でした。
開校時には、本校夜間に普通科・農業科・家庭科、間人分校に農業科・家庭科、宇川分校に農業科・家庭科が設置されていました。その後、農業・家庭を廃止し、普通科のみの設置に変わりました。当初入学した生徒の年齢は18歳から41歳にわたり、働きながら学ぶ生徒が多く、昭和24年度の網野本校夜間部の生徒数は160名に達していました。
昭和30年4月1日には宇川分校が間人分校に統合され、間人分校に昼間部と夜間部が置かれることになりました。
しかし社会情勢や経済情勢の変化に伴い、昭和40年頃をピークに入学生は漸次減少し、昭和55年3月31日に間人分校夜間部が、続いて昭和59年3月31日には本校夜間部が廃止されました。
昭和50年頃の本校定時制課程に学んでいた生徒の職業についての調査結果を紹介します。
| 生徒の職業 | 昭和49年 | 昭和52年 |
|---|---|---|
| 織物製造業 | 72% | 40% |
| 建設業 | 8% | 18% |
| 自動車販売修理業 | 13% | 22% |
| サービス業・その他 | 7% | 20% |
昭和49年から52年の数年間で生徒の従事する職業に大きな変化が見られます。それまで好景気の続いていた丹後ちりめん関連の織物業が、第一次石油ショックなどの影響も加わり、一転して不況に陥り、他の職業に従事する生徒が増加しています。社会情勢の変化や全日制課程の定員増加もあり、夜間部を志願する生徒は減少の一途をたどることになりました。
間人分校は、夜間部の募集停止があったものの、定時制課程として発足以来60年以上の伝統を築いてきました。卒業生は地元でも数多く活躍しています。4年間というゆとりある時間と、小規模校の利点を生かし、基礎的学力の充実や社会性の育成を重視し、きめ細かな指導を行うことを目指しています。
今年度は67名の生徒が間人分校で学んでおり、部活動も活発です。近年は毎年いくつかのクラブが全国大会出場を果たしています。また昨年度は陸上部の選手が全国優勝も成し遂げてくれました。
現在の間人分校の特色は、少人数でゆとりのある教育活動ができるところにあると考えています。
生徒数が少ない集団であれば、全員が顔見知りになれます。また、教職員にとっては、すべての生徒の気心が分かることになります。一人一人の生徒に応じた指導がやりやすくなるわけです。お互いのコミュニケーションが進展し、心の触れあう機会が増えます。
学習面では、週5日間、1日5時間(金曜日は午前中3時間)の授業を行っています。高等学校で学ぶ内容を4年間かけて学習するので、ゆとりの時間が生じます。基礎的知識や技能を繰り返し学習することが可能となります。余暇を利用して、部活動やアルバイトを通して社会性を伸ばすこともできるようになります。
現在、京都府教育委員会から学力向上フロンティア校の指定をうけて、「質の高い学力」の向上を目指していますが、間人分校のこのような特色を充分に活かして推進したいと考えています。